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黑野羊
2024-03-24 00:45:13
5375文字
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意味不明小説
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意味不明小説《3》
意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
黒/いつもの事ですから/灰/飼/忘/赤イ花/ある晴れた日/冷たい夜空の下で/僕は自分で自分を殺しました。/私が手放したもの
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黒
黒いシャツを着て、
黒い壁紙の部屋でくつろぐ。
私は黒という色が大好き。
休むために横たわるベッドのシーツも、陽を遮るカーテンも全て、艶やかな黒ばかり。
高貴で、全てを包み込んでくれる色だからね。
黒という色に包まれていると、自分はとても安らかな気持ちになれる。
基本的に黒という言葉は悪い場合に使われることが多い。
けれど、悪いのは黒という色ではないのだから、はっきり言って失礼な事よね。
高貴さ、高級感を表すのに黒という色は欠かせない。
黒を好きになったきっかけは、小さい頃、夜の暗闇を見つめていたとき、黒という色の存在に気付いたことね。
みんなは夜の闇に怯えていたけど、夜は外の世界を黒く塗りつぶしただけ、という事実に誰よりもいち早く気付いたの。
その優越感は何物にも変え難い甘味だったわ。
黒以外に素晴らしい色はない。
しかし、最近黒い服を着た女性が白い服を着た男性を殺していくという通り魔事件があり、犯人ではないかと噂されている。
迷惑だわ。
いくら黒が何者よりも強く美しく、全てを飲み込む色だとしても、黒という色に非は一つもないのに。
それなのに、何故なの!
このままでは、悪いもの=黒、の固定観念を払拭できないわ!
そうして私は黒が正しい世界を作るために、夜闇の街へ行くの。
いつまで待てば、犯人は現れるのだろうか。
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