黑野羊
2024-03-24 00:45:13
5375文字
Public 意味不明小説
 

意味不明小説《3》

意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
黒/いつもの事ですから/灰/飼/忘/赤イ花/ある晴れた日/冷たい夜空の下で/僕は自分で自分を殺しました。/私が手放したもの



最近、人間を飼い始めた。

性別は雌。
身長は155cmとまぁ平均的。
体重は60kgと少し重い。
性格は他人の言葉に流されやすく、無口で大人しい。

しかし私の命令には絶対服従。
私が行きたい場所には必ずついてくるし、大人しく家にいろと言えば、従う。
料理をしろと言えば、私の好物を作るし、目の前で自慰行為をしろと言えば、恥ずかしがりながらも吐息荒く行為に至る。
トイレに行く時間すらも私が管理しているし、目の前で用を足させたこともある。

大人しいがとても従順で、たまに大胆で、可愛い奴だ。


しかし、たまに言うことを聞かない時がある。


買い置きしておいた菓子類を空腹になると勝手に食べてしまうのだ。
食事の時間も私が管理しているから、食べるなと何度も言うのに、つい手が伸びるらしい。
お気に入りの菓子は分からない場所に隠すのだが、どうにも見つけてしまう。

言うことを聞かなかった時は、痣が出来るまで殴り付ける。
分かりやすい躾だ。



トイレに立ち、用を済ませ、手を洗う。
ふと鏡に映った私の顔には、濃い紫色の痣があった。
痣に水をかける。
その冷たさがとても気持ち良かった。