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森野 霞
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変わらない8月と君がいる9月_メインストーリー_8月
公式Twitterアカウントで画像で投稿しているメインストーリーを文章の形でまとめ直しております(複数画像やツイートに分かれていて見返しにくい部分もあるため)。
日付でページを分けています。こちらは8月更新分です。ストーリーをまとめて見返したい際などにどうぞ。
※多少修正や変更、増減している部分もあります。内容に大きな違いはありません。
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■8月10日 (水) 雨のち晴れ
「
――
引退配信、31より前の方がいいよな」
突然の報告から2日が経った。私はその間、何も手に付かずただぼんやりと過ごしていたように思う。
アオバくんは、8月10日、配信の引退を発表した。
突然のことでリスナーさんも驚きを隠せないようだったが、マイナスな要因での引退ではないと知り、明るく送り出すコメントが多かったように思う。
そんな中で
――
現実でも、彼の引退手続きが粛々と進んでいる。私の知らないところで、アオバくんの引退への日々が進んでいることに私は恐怖を感じていた。
「
…
、うん、そうだね。1週間前の24日とか
…
良いんじゃないかな」
トアくんは私の様子に気付き、気遣わしげに視線を送る。私は未だに、アオバくんの引退を受け入れられずにいた。
「
………
お前さぁ、いつまでそんなに落ち込んでんだよ。もう決まった事なんだし、お前は配信続けられるんだから元気でいないとダメだろ」
そんな様子の私に、アオバくんはいつもと変わらない表情で、口調で、優しくそう諭す。
「
……
う、うん
…
。元気だよ?」
私は努めて明るく、そう返した。つもりだった。笑った、つもりだった。
そんな私を見てアオバくんもトアくんも複雑そうな顔をしていた。
「
――
…
まぁ、別に良いけど。配信で腑抜けたとこ見せなきゃそれで良い。まだコラボも残ってるし
…
落ち込んでらんねぇって」
アオバくんの手がくしゃりと私の頭を撫でる。彼なりに私を元気付けようとしてくれているんだろう
…
その気持ちが辛かった。
「(私が悲しいのはアオバくんがグループからいなくなっちゃうからなのに
……
)」
思わずそんな言葉が出てきてしまいそうで、ぐっと唇を噛み締める。
……
それでも、やっぱり二人にまで辛い気持ちを伝播させたくはなかった。
「
…
うん、分かってる。大丈夫だよ!」
さっきよりもずっと、ずっと明るい調子で私は笑顔を作った。
――
雨海蒼葉の失踪まで、あと14日。
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