Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
森野 霞
Public
Clear cache
Export ePub
変わらない8月と君がいる9月_メインストーリー_8月
公式Twitterアカウントで画像で投稿しているメインストーリーを文章の形でまとめ直しております(複数画像やツイートに分かれていて見返しにくい部分もあるため)。
日付でページを分けています。こちらは8月更新分です。ストーリーをまとめて見返したい際などにどうぞ。
※多少修正や変更、増減している部分もあります。内容に大きな違いはありません。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
■8月24日(水) 晴れ
――
今日は、アオバくんの引退配信の日。
発表からこれまで、長かったようで短かった。楽しくもあり苦しくもあったから当然だと思うけど
…
。
アオバくんは今日もいつもと変わらなかった
。
アオバくんの引退理由は結局、分からないままだった。それでもいつもと変わらない様子の彼を見ると、配信が嫌だったとか辛かったとか、そういう理由での引退ではないんだと感じられた。
その実感に私は
…
、悲しさと嬉しさ、不安と期待が混じった不思議な気持ちになっていた。
「
…
そろそろ、始まるよね。コハレちゃん
…
大丈夫?」
トアくんは、これまでよりも一層気遣わしげに私にそう言う。私はそんな彼に精一杯の笑顔で答える。
「大丈夫だよ!私
……
、アオバくんのこと笑顔で見送るって決めたの!アオバくん、優しいから
…
最後まで悲しんでたら、気にしちゃうでしょ?」
「
……
うん、そうだね。俺もそう思うよ」
アオバくんの引退配信は、いつも通りのBGM、いつも通りの時間、いつも通りの雰囲気で始まった
――
。
----------
[アオバside]
コメント欄には、
「寂しくなるよ〜」「でもアオバとはいつかまた会えるよね!?」「元気でね!」「お疲れ様〜」
など、好意的な、それでいて未来を感じさせる内容が多かった。
それが何だか嬉しくて、少しだけ泣けた。
まぁ、泣いたなんておくびにも出さないが。
「最後だからって何か特別なことしようとか考えてないんだけどさ、何かしてほしい事ある?」
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
「何も考えてないの草」
「アオバくんのそういうとこ好き」
「ASMR!」
「お歌歌う?」
「ホラゲ解説プレイ、最後に見たい〜」
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
「草って言うの簡潔すぎるからやめろって。
ASMRは今から出来るわけねぇだろ、マイクに近付いて喋るか?
歌か
…
、それもいいけど
…
やっぱ俺と言えばホラゲだよな?」
やっぱり最後は、自分の得意分野で。俺はこの日のために用意された、「俺のための」ゲームを起動する
――
。
----------
アオバくんはいつもと変わらなくて、ちょっと冷たい印象もあるけど、優しくて、とびきり暖かくて、不思議なくらい“いつも通り"で、
そんな姿にちょっぴり泣いてしまった。
「
……
コハレちゃん、」
「
…
!違うの、大丈夫だよ、私は、」
気遣われてしまうと思って、慌てて涙を拭い、 トアくんへ視線を向ける。トアくんは、私のことを見ていなかった。
画面のアオバくんを眺めて、嬉しそうに、でも真剣な眼差しを向けていた。
「え?あぁ、違うよ。ごめんね
…
。アオバくん、楽しそうで良かったなって思って」
見られているのに気付いたのか、トアくんは私の方を見ると、いつものように優しく微笑んだ。
「うん
…
そうだよね!私もそう思うよ!」
トアくんにとっても、アオバくんは大事な仲間なんだ、って。
何だか嬉しい気持ちで、私もトアくんに笑顔を返した。
----------
「
――
あ〜、何か、最後だと思うと名残惜しいな」
「でももう配信終わる時間だし、今日はここまでな。来てくれてありがとな。今日もお疲れ様。ゆっくり休めよ」
アオバくんの締めの言葉が紡がれる。もう終わりの時間なのだと、誰もが察していた。 コメントも「元気でね!」「お疲れ様でした!」「最後まで優しいのずるいよ〜!またね!」「また会おうな!」など明るい、未来を感じさせるものばかりで。
アオバくんも、笑顔で応じていた。
「
――
またな」
----------
それが、アオバくんが言った最期の言葉だった。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内