【リーマンパロ】

設定と小ネタまとめ。
出演:案内/律。友情出演:子守/こころ&じゅん(双子)
※案内と子守は世界観の都合上、名前を変更しています。





休日、ふと思い立って実家の母親に電話する律。「久しぶり。元気にしてた?」とお互いに近況報告を交わす。ある程度話していると母親が「あんた、いつの間にあんな良い人を捕まえていたのよ? 言ってくれてもよかったのに」と言ってきた。「ん?」と固まる律を気にせず「灯春さんだっけ? 半年前にうちに挨拶に来てくれたのよ。わざわざ遠いところから一人で来てくれたの」と続ける母親。
半年前……そういえば3日間の有休を取ってそのうち2日間は家を空けていたような……。もしかしてその時のことだろうか。
「とても良い人ね。あんな素敵な人が上司で、そして一年前から同居しているんですって? こんな幸運滅多に無いんだから大事にしなさい」「私もお父さんも灯春さんのことをすぐに気に入ったんだけど、特におばあちゃんが気に入っててずっと灯春さんの隣でご機嫌にしていたわ」「息子さんは必ず僕が責任を持って面倒を見ます。そして絶対に幸せにします。報告が遅くなり申し訳ございませんでしたと深々と頭を下げられたわ」
……と、律が言葉を挟む間も無く、半年前の出来事を語られる。というか最後の話……。まるで結婚報告みたいで……ボンッと一瞬で顔が熱くなる律。


その後、出先から帰ってきた灯春に話を聞くと全部本当のことらしい。電話や手紙でも良かったのでは……と言えば灯春は「大事な話をするときは直接会って話をするのが一番。オレはそれを実行しただけだ」「突拍子も無い提案をしてしつこく説得して、一緒に住むことになったのだからその経緯を早めに話しておかないと後々ややこしくなる」と。
突拍子も無い提案をした自覚はあったんだ……と苦笑すると同時に律は灯春に大事にされていることを改めて実感した。「ありがとうございます」とにっこり微笑んで感謝を告げれば、灯春は慈愛に満ちた目を向けながら優しく微笑んだ。



……待てよ。灯春さんが僕の実家に挨拶に行ったということは……僕も灯春さんの実家に挨拶行かなきゃ……!!」
「律。お前は別に行かなくていい。遠いし」
「僕の実家だって遠いでしょうが。灯春さんの実家の方が近いじゃないですか」
「まぁ一旦距離のことは置いといて。えっとだな……
「灯春さんにしては珍しく歯切れが悪いですね。……もしかして僕が行くと不都合なことがあったりしますか……?」
「違う」
「ご家族さんとの仲が良くなかったりします?」
「それも違う。……一つ確認したいんだが」
「何ですか?」
「お前一人で行く気か?」
「いや? 灯春さんと一緒に行くつもりですけど。僕は灯春さんのご実家の場所を知りませんし。北海道出身ということしか知りませんし」
……そうか。それならいいんだ。一緒に行こうか」
……? じゃあ、いつ行きましょうか。冬?」
「冬だけはやめておけ。寒がりのお前には地獄だぞ。夏にしよう。夏休みを利用して行こう」