【リーマンパロ】

設定と小ネタまとめ。
出演:案内/律。友情出演:子守/こころ&じゅん(双子)
※案内と子守は世界観の都合上、名前を変更しています。





灯春の髪の質感や触り心地が気になる営業部社員(一部)。だからといって直接触らせてほしいと頼むのは、いくら寛容な灯春でも、いやそれ以前に上司に対する頼み事ではない。でも気になる……と頭を悩ませる彼らの元に小森が近寄る。
「何か悩み事ですか?」と聞かれ、そのうちの一人が素直に打ち明ける。すると小森は「山吹部長の髪はふわふわしていて触り心地がとてもいいですよ〜わんちゃんを撫でてるみたいでした」とにこやかに懐かしむように答えた。
ツンツン髪だからてっきりハリネズミみたいな触り心地なのかと思いきや、予想とはだいぶ違うらしい。余計に興味が湧いてきた社員たちに小森は「真剣に頼めば触らせてくれますよ」と助言する。
ちなみに小森が灯春の髪を触った経緯は「灯春がまだ新人だった頃に良い成績を取れたと報告してきてくれたことが何度かあり、『おめでとうございます!よく頑張りましたね』と褒めたついでに頭を撫でたこと」だったらしい。灯春はピシッと固まったあと、ゆっくり俯き顔を赤らめながら「……あ、ありがとうございます」と照れていたという。


小森に助言されて数時間後。勇気ある一人の猛者が灯春の元に神妙な面持ちで近寄る。表情と空気で大事な用がありそうだと察した灯春は姿勢を正す。「部長、単刀直入に言いますね」と真面目なトーンで切り出す猛者社員。聞き漏らさないように真剣に耳を傾ける灯春。「今から変な頼み事をすることをお許しください」と近くで見守りながら懺悔する社員数人。

「部長の髪を触らせてほしいんです」「……ん?」
仕事に関する真面目な相談だと思っていた灯春は意表を突かれたような表情を浮かべる。そしてまたもや何かを察したらしい灯春は小森をジト目で見遣る。小森はパソコンから一旦顔を上げると茶目っ気たっぷりのウィンクをして、涼しい顔で仕事を再開した。あの人本当に37歳なのだろうか。20代だと言われても違和感が無いナチュラルすぎるウィンクだった。
灯春はやれやれといった感じで息をつくと、猛者社員に笑顔で向き直る。
「オレに腕相撲で勝てたら触ってもいいぞ」とワイシャツの裾をまくりながら余裕たっぷりに笑みを深めた。猛者社員は「受けて立ちます」と乗り気だった。が、秒で負けた(即落ち二コマ)。灯春は腕力が見た目に合わずかなり強い。「いって〜……」と涙目の猛者社員の頭をわしゃわしゃ撫で「オレの髪を触りたいならオレより出世しろ。そしたら撫で放題だぞ」と楽しそうに微笑む。「分かったら仕事に戻れ。……そこで隠れているお前たちもな」


その光景を離れたところから「何やってんの……」と冷めた目で眺めていた律。律はちゃっかり灯春の頭を撫でたことがあるので触り心地は把握済み。