【リーマンパロ】

設定と小ネタまとめ。
出演:案内/律。友情出演:子守/こころ&じゅん(双子)
※案内と子守は世界観の都合上、名前を変更しています。





灯春と律の初対面は、就活中の律が会社見学に来たとき。営業部のフロアをちょうど社内で仕事していた灯春が案内することに。一通り説明をして、次の部署のフロアに行くまでに時間があったため少しの間雑談していた。その時点で律は会社勤めをしたいがどの部署でどんな仕事をしたいかは明確に決まっていなかった。灯春は今まで培ったコミュニケーションスキルを駆使しながら話を聞きつつ、律にどんな適性があるのかを見極めていた。

その後、数ヶ月後に面接の場で2人は再会する。その時に律は事務職を希望していたが、入社後配属されたのは営業部だった。一瞬首を傾げそうになったが営業事務の方かなと思い当たり、安心したのも束の間。よくよく話を聞いてみれば外回り営業がメインだと知って呆然とする。「希望と違うんですがもしかして人違いでは……」とおそるおそる言ってみれば「人違いじゃない」と返され、初日からすでに不安で仕方なかった。

事務職希望だと知った上で営業職に配属させたのは灯春の推薦によるもの。本人に相談しないで自分の意見だけで決めるのは浅はかで無責任だと自覚しながらも、灯春はどうしてもこの意見を通したかった。当然人事部からも「本当に大丈夫ですか?」と何度も確認されたが一貫して「大丈夫です。彼が営業部に配属された暁には私が責任を持って優秀な人材に育ててみせます」と真剣に述べた。

初日から不安で仕方なかった律だが、研修が終わり先輩社員や灯春と共に外で経験を積み重ねていくうちに、自分でも自覚していなかった才能が開花していき、めきめきと成績を伸ばしていく。灯春が特別指導するまでもなく半年ほどで律は新人の中で最も優秀な社員として成長した。この早すぎる成長を近くで見続けていた灯春は誰よりも律の成長を喜んだ。そして自分の目に狂いは無かったとようやく肩の荷を下ろせた。

この真実(事務職ではなく営業職に配属されたこと)を小森から聞かされる律。「表面上は普通にしていたけど内心緊張していたらしい」と優しく微笑む小森。「部長に昇格して初めての新人さんだったから何か特別な思い入れがあったのかもしれませんね」

やり方は少し強引な気はするが、灯春の働きかけと根回しがあったからこそ今の自分がいるのだと思うと、不思議と怒る気にはなれなかった。むしろ感謝の思いでいっぱいだ。後で缶コーヒーとジュース(自分用)を買って2人でゆっくり話してみよう。