大学芋
2026-07-26 20:30:01
5473文字
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葉月燈火

原藤ワンドロ お題 誘い文句
2026.07/26

大学芋は恋愛は分からぬ 特に友人以上恋人未満の関係とかはどう表記すればいいかわからぬ
くっ付いてるくっついてないは読んでいる読者にお任せする。
誤字脱字多め


曲のイメージ ナブナ『夜明けと蛍』

空の境界オマージュ 殺人考察に似た何か

冷蔵庫にモノを入れてる話
https://privatter.me/page/6a1b20fe43a15

傷跡の話
https://privatter.me/page/6a2ec81f461b3

雪の話
https://privatter.me/page/6a4a1d77268bd?p=2#contents

魔法の話
https://privatter.me/page/6a5cc8f958951

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 ベッドで静かに寝息をたてている原田を見ながら、すぐ側に立っている藤堂がいる。
 その顔は普段の表情とは一変して、凍傷するほどの視線に、硬いような表情で見つめていた。

 あの後、存分に酒を楽しんだ原田は、酔いに酔っ払い藤堂の肩を借りながらベッドについた。
 高い部屋のおかげか、ベッド自体が電動で起き上がれるリクライニングベッドであったため、運ぶのもだいぶ楽だったのもある。

 こんな呆けた顔でほころばせて寝てる彼に、どうしてそんな姿を自分に向けるのか、ずっと理解が出来ない。
 復讐者の藤堂はどうしようもない殺戮衝動がある。
 普段は出来るだけ受け流すように努力はしているが、根っこにあるこの衝動は簡単には無くなるわけではない。
 それを分かっているはずなのに、何故警戒しないのかと苛立ちが募る。
 殺してしまえば、この苛立ちが収まるのかと言われれば、収まらない事も分かってるし、ただの八つ当たりに近い何かと理解できてしまうから何もできない。

「貴方は僕が殺すともおもってないんですね。その信頼はとても痛いとなんで分からないんでしょうね」
 
 武器を具現化して、霊核を壊せば、簡単に終わるのに、それを出来ない自分自身に腹が煮えくり返る。
 相手から殺してくださいと誘われているのと同義なのに、それに殺せない自分自身に文句もつきたいぐらいだった。

「貴方はもうとっくに遠い所にいるのに、僕を気にかけるのは何の為です? 一人でもう立てるはずなのにどうして僕を助けたりするのです」

 未練を断ち切りたい、後悔をしたくない。
 それは分かる。
 でもそれで終わりだ。
 カルデアに来てまでその義理はないはずだ。
 藤堂みたいな、他者の為にしか動けないわけではないはずだ。
 何故?何故?何故?

 長考しても考えはでない。結局は本人に直接聞くしかないのだ。そんな勇気がないからこんなところで独り言を言っている。

 何度目か分からない溜息をつく
 近くの椅子を移動させ、腰を下ろし兼定を具現化させ抱えて眠る。
 結局の所、未だに人間を信用出来ていないのだと。暗い感情を地面に叩きつけたい衝動を抑えながら。
 ゆっくりと意識を冥闇へと落としていくのであった。