Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
サブさぶれ
2026-05-09 09:43:57
12889文字
Public
成長if
Clear cache
成長if SS置き場①
成長ifのSS・短編置き場①です。
ページリンクから作品に飛べます。
話の繋がりは無し。それぞれ単独のお話です。
1
2
3
4
5
6
7
8
幸福のすべて
朝。目が覚めて一番最初に見るのが君の睫毛だったことに、史上最上級の幸福を感じる。今だったら宝くじも当たっちゃいそう。毎日毎朝毎分毎秒、そう確信し続けてるくらい、幸せで堪らない。
つまらない、くだらない、愛すべき日常を二人で揺蕩っている。肩を寄せて小さなスマホで映画の配信アプリを見て、「思ってたのと違ったね」って笑顔を突き合わせて、ついでにキスして、もう一回照れ笑いして。素足でくすぐりあう日もあれば、喧嘩してベッドの端っこで寝る日もあった。暑すぎって文句を垂れていても、「大っ嫌い」って嘘を吐いても、別々で寝ることなんて考えなかった。
私、実はこんなことも知ってるの。楽しい夢を見てる時の唇はヘニョヘニョで、嫌な夢を見てる時の眉毛はしおしおで。どんな時でも素直な君は、いつも分かりやすく夢の内容を教えてくれる。ギュッて抱き締めると、どんなに寝息を立てていても抱き返してくれる。寝ぼすけさんの君は知らないよね。私のささやかで最大の幸せなんて。
スグリ。
初めての感情を私にくれた人。眼差しも言葉も頑張り屋さんなところも全部、全部が素敵な人。寝息のリズムだけで心を薔薇色に染め上げてしまう、特別な能力を持ってる人。私の薬指を埋めた人。私の幸福のすべて。
君が起きたら新しい『今日』が始まる。肩書きが変わる。大した違いはないけれど、どうかもう少しだけ、恋人のままの私たちでいさせてください。
願いを込めて抱き締める。ぽってりした唇から「ふふ、」と空気を揺らす音が漏れて、柔らかく抱き返された。
結婚式の翌日はそんな、いつも通りの朝でした。
1
2
3
4
5
6
7
8
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内