Skorca
2026-02-28 23:21:42
6108文字
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語彙トレ2026(2月後半)

Blueskyで参加させていただいている語彙トレ2026の投稿作2月後半まとめです。

語彙トレの詳細については主催のKiri様の記事をご覧ください。
創作365日語彙トレーニングことはじめ

カクヨム小説家になろうにて公開中の下記作品の世界観で好きに書き綴っています。

禁書屋の常連客
遺形の承継者
親愛なる我が従弟殿 ~遺形の承継者 番外編~
ある空隙についての物語

最終ページに各話の登場キャラクターと関連作品の一覧があります。

忘却(2/16)

「私の存在は一切の記録に残すな。お前の著す『御伽話』は無論のこと、史書や系図、口伝に至るまでだ」
 彼女の頼みに、ドレイクは眉根を寄せてしばし黙り込んだ。
……それは最早、秘匿ではなく忘却の強制だ。この世に留まり続けるのはあんたの方だろう? 万一途中で目覚めたとき、あんたを知る者がいないことになる」
「だからこそだ。存在を気取られて寝所を暴かれるなど御免なのでな」
……理屈は分かる。だが……それでいいのか」
 彼らしい気遣いから発せられた問いに、彼女は唇の端を吊り上げた。
「元より皇族は個の名を歴史に刻むことに執着が無い。血さえ遺せればよいという思考でな」


---解説---
 皇女が眠りに就く少し前の話。
 『ある空隙についての物語』でヴィーがこの件(皇女のことが何も伝わっていないこと)に言及しています。