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葵@はなれ
2026-02-23 14:34:12
15158文字
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「僕目見」で福島光忠を食い散らかしてきた実休が盲目の福島に出会う話(未完成ダイジェスト版)
いつまでも書き終わらないので、尻叩きの為に途中まで上げてます。
1〜2ページ目は過去の再掲、3ページ目からが未発表部分になります。
※未完成、(中略)部分あり。
※オリジナル審神者が喋ります。
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「誘ってきたくせに上の空ってのは、ちょいと失礼じゃないか?」
「えっ
…
?」
「何だよ、無自覚か?」
わずかに紅潮した目元や、気だるげな仕草に情事の名残を漂わせながら、どこぞの本丸の所属であろう福島は笑った。言葉ほどには咎める色のない、むしろ揶揄うような口振り。
善がり啼く声や仕草こそなまめかしいが、事が済んだ後はさっぱりとしたものだった。実休の方はまだ素肌にシャツを羽織ったまま、乱れたベッドに座り込んでいるというのに、もうすっかり身支度を終えている。
「遊ぶならお互いに気持ちよく、ってのが俺の信条なんでね。俺はよかったけど
…
お前は、あんまり楽しそうじゃなかったからさ。もし、俺が物足りなかったなら、申し訳ないな、と」
「君は、何も
……
ごめん。確かに失礼だった」
「
…
何か訳アリ? 兄弟の誼で聞いてやろうか」
「う、ん
……
」
一瞬、梔子の福島の顔が脳裏をよぎった。皮肉げな、傷付いた瞳と、諦念を滲ませた平坦な声。あんな事を言わせるつもりではなかった。
苦い思いは、けれど自分の中で消化すべきで、吹聴していい事ではないだろう。
「僕にも、よく、分かっていなくて
……
でも、ありがとう」
「そう? まぁ、また会えて気が向いたら、相手してよ」
言外に拒めば、福島はそれ以上は踏み込まず、からりと笑って部屋を出て行った。
約束はしない。ひと時の快楽を分かち合って、次があるかないかは、縁次第。暗黙の協定だ。
これまで幾振りもの『福島光忠』を相手に悪い遊びを繰り返してきたけれど、そのいずれも、ろくに覚えてはいない。今出て行った彼の事だって、同じだ。
自分から探して、言葉を交わすだけの相手など
――
そうしたいと思う相手など、作るつもりはなかった。
(僕は
……
何がしたいんだろう
…
)
ひどく虚しくて、膝に顔を埋めた。
ひと時、灯してくれた熱はとうに消え、白い灰のように味気なく、残滓がざらつく。
このまま、この身もいっそ崩れて風に散らされて跡形もなく、消えてしまえたら。
そうしたら。
「こんな事を言ったら
……
君に、叱られるかな」
ふくしま。
こぼれ落ちた声は冷え始めた空気に溶けて、消えた。
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