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ろに
2026-01-07 20:00:00
7331文字
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お祭り騒ぎと夜来の雨
文章:「彷徨う魚の意味と意図」の手前の話。じめじめしている玄野の話その0。(過去のオンラインイベントにて無料配布していた小説の再掲)
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「しかし、思ってたよりも屋台が多いな
…
」
縦に真っ直ぐ皮が剥かれたキュウリの一本漬けを手に、人の流れに沿って歩いていく玄野。ところどころ皮が残されているのは、果肉と皮の色差で見栄えを良くする工夫なのだろう。齧ってみると想像した通り、キュウリ特有の青さと水気と塩気が口の中に広がっていく。
「
…
おや?武宏じゃないか」
今日のような暑さの中、手軽に水分と塩分が得られるのは悪くないなどと考えていた矢先、三叉路の向かいから名前を呼ばれた。聞き覚えのある声に顔を上げると、視線の先には宗麟の姿があった。虎太郎達と一緒に出かけていた筈だが、周囲には他に見知った顔は見当たらない。
「いやぁ、こんな所で会うなんて珍しいねぇ」
「
…
おっさんも一人で回ってたのな」
思わぬ状況下で知り合いと遭遇した玄野は、これからどうしたものかと考えながら、キュウリをもう一口齧り取った。
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