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ろに
2026-01-07 20:00:00
7331文字
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お祭り騒ぎと夜来の雨
文章:「彷徨う魚の意味と意図」の手前の話。じめじめしている玄野の話その0。(過去のオンラインイベントにて無料配布していた小説の再掲)
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「思った以上に規模が大きいんだな
…
」
いつもは車がまばらに通る車道には人が歩いており、歩道は様々な色や模様の幕で彩られた屋台で埋まっている。昨日の予報通り、外はアスファルトからの照り返しがきつく感じられる程の陽気だが、休日という事もあってか多くの人が行き交っている。気を抜いたら押し流されてしまいそうだ。
『今日は夕食なし てきとうに買って食べれ』
「あいつ、体よくサボりたかっただけだな
…
」
寮のグループチャットに発信されたリツのメッセージを確認した玄野は、屋台のほうに目を向ける。前面に並べられた氷用のシロップやヨーヨー、ボールなどが、陽の光を受けて一層色鮮やかに映っていた。
__ついでだし、アンタも出かけなさいよ。
あの後リツからは「どうせ行ったこと無いんでしょ」と図星を指され、結局自分も祭りへ出かける事になってしまった。実際、事務所に所属する前も後も、玄野は祭りに行った事がない。
「あいつら、まだ帰ってきてなかったが
…
」
昼前から出かけた虎太郎達は今頃どうしているのだろうか。昨晩の出来事を思い出した玄野は事務所メンバーのグループチャットを開く。最後のメッセージは2時間前、朱司が貼った近くの飲食店のリンクだった。
(
…
まあ、流石に一日中は居ないよな)
恐らく避暑も兼ねて場所を移ったのだろう。そう推測した玄野は携帯をジャケットの中へとしまい、夕食を探して通りを進んでいった。
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