万丈
2025-09-03 18:11:51
7498文字
Public 小説
 

雨宿りと、触れたい衝動

【AI生成】【二次創作】【R18】【天空戦記シュラト】
インドラ×ミトラ【第2話】
ますますお互い意識してしまう2人の話。雨宿り、お風呂、初めてのH。

前の話→好敵手
幕間→見てはならないものを見てしまった俺の、その後の苦悩に関する一考察
次の話→その熱を知ってしまったから
関連の話→見守る会


第二章:湯気と鼓動と、招かれざる客
雨上がりの道を歩き、ようやく辿り着いた宿坊は、静かで、清潔な木の香りがした。
二人に一部屋をあてがわれ、まずは冷え切った身体を温めるため、備え付けの湯殿へと向かう。湯気が立ち込める空間は、祠の狭さとはまた違う、独特の密やかさがあった。

「はぁ……生き返るな」

湯船に浸かり、インドラが思わず安堵の息を漏らす。任務と雨で強張っていた身体が、じんわりと解けていくのがわかる。隣では、ミトラもまた、気持ちよさそうに目を閉じていた。

湯気が二人の間の気まずさを和らげるかのように、視界を白く煙らせる。
だが、静寂は、かえって互いの存在を際立たせた。湯をかく音、浅い呼吸、そして、水面に映るお互いの裸の姿。見慣れているはずの友の身体が、今はなぜか、見てはいけないもののように思えてしまう。

インドラは、そっとミトラから視線を逸らした。
しかし、その視線の先、湯気の中に浮かび上がったのは、ミトラの濡れた長い黒髪だった。湯船の縁に流れるその艶やかな髪は、まるで夜の川のようだ。先程の祠で抱いた、「触れたい」という衝動が、再び鎌首をもたげる。

……インドラ?」

視線に気づいたのか、ミトラが不思議そうにインドラの名を呼んだ。その声に、インドラははっと我に返る。

「な、何でもない」

慌てて取り繕うが、その動揺はミトラに伝わっていた。ミトラは悪戯っぽく微笑むと、わざとらしく湯船の中で身体を動かし、インドラの方へと近づいた。

「少し、のぼせたか?顔が赤いぞ」

「うるさい……お前のせいだ」

「私のせい?私が何をしたと言うんだ」

軽口を叩き合いながら、ミトラがさらに身を寄せた、その時だった。
湯で滑ったのか、ミトラの身体がぐらりと傾ぐ。

「おっと……!」

咄嗟に、インドラがその腕を掴んで支えた。だが、勢い余って、ミトラの身体が、インドラの胸に倒れ込んでくる形になった。
湯の中で、肌と肌が直接触れ合う。
ミトラの心臓が、早鐘を打っているのがわかった。いや、それは自分自身の鼓動かもしれない。

「す、すまない……

ミトラが慌てて身を離そうとする。だが、インドラの腕は、彼の身体を強く抱きしめたまま、離そうとはしなかった。

「インドラ……?」

見上げたミトラの紫の瞳が、熱と湯気で潤んでいる。
その瞳に見つめられ、インドラの中の理性の糸が、ぷつりと音を立てて切れた。

インドラの指が、ミトラの頬に触れる。
彼はもう何も考えられず、ただ衝動のままに、ミトラの唇へと顔を近づけていく。

ミトラも、その手に誘われるように、そっと目を閉じた。

二人の唇が、触れ合うか、触れ合わないか。
その、永遠のようにも思える一瞬。



「失礼します!インドラ様、ミトラ様!緊急の伝令です!」



その声と同時に、湯殿の扉が勢いよく開かれた。そこに立っていたのは、慌てふためいた様子の後輩神将だった。
彼は、湯船の中で固まっている二人の姿と、そのあまりに親密すぎる距離感を見て、はっと息を呑んだ。

「あ……あの……その……わ、私は何も見ておりません!!」

後輩は顔を真っ赤にして叫ぶと、転がるようにして去っていった。
後に残されたのは、気まずい沈黙と、二人分の高鳴る鼓動だけ。
インドラとミトラは、互いの顔を見合わせることもできず、ただ湯船に浸かったまま、どうしようもなく身体の奥で疼き始めた熱を持て余していた。

その熱は、湯のせいだけではないことを、二人とも痛いほどに自覚していた。
二人は、それぞれの胸の内を見透かされたような羞恥と、断ち切られた衝動の行き場のなさに、ただただ頭を抱えるのだった。