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万丈
2025-09-04 22:58:01
1530文字
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小説
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見てはならないものを見てしまった俺の、その後の苦悩に関する一考察
【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
幕間。インドラとミトラのキス現場を見てしまった後輩神将のその後。
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あの日、あの時、あの場所で。
俺は、見てはならないものを見てしまった。
湯殿の扉を開けた先に広がっていたのは、湯気に霞む二つの神々しい裸体。天空界が誇る双璧、雷帝インドラ様と幻帝ミトラ様が、常では考えられないほど親密な距離で、肌を寄せ合っていたのだ。
あの時の、熱に浮かされたようなミトラ様の潤んだ瞳と、彼を強く抱きしめていたインドラ様の独占欲に満ちた腕。
その光景は、俺の脳裏に焼き付いて離れない。
「あ
……
あの
……
その
……
わ、私は何も見ておりません!!」
我ながら、なんと愚かしい叫びだったことか。
あれ以来、俺の平穏な日常は完全に崩れ去った。
翌朝、練兵場ですれ違っただけで、湯殿の光景が鮮明にフラッシュバックする。
俺は「ひぃっ!」とカエルのような悲鳴を上げ、全力でその場から逃げ出した。背後から、インドラ様の(何だあいつは)と言いたげな訝しげな視線と、ミトラ様の(やれやれ)と言いたげなため息が突き刺さるのを感じながら。
もはや、俺の目には、お二人の日常が普通には見えなくなってしまった。
訓練中、インドラ様がミトラ様の剣筋の乱れを背後から手を取って指導すれば、「ああ、なんて自然な流れで肌に触れているんだ! あれは指導にかこつけた愛の営みだ!」。
食堂で、ミトラ様がインドラ様の皿に乗っている嫌いな野菜を黙って自分の皿に移せば、「なんと甲斐甲斐しい! 長年連れ添った夫婦の所作そのものではないか!」。
西の回廊で、二人がただ並んで夕日を眺めているだけで、「きっとあの後、どちらかの私室で昨夜の続きを
……
!」。
俺の妄想は、日に日にたくましくなっていく。
だが、この驚愕の真実を、俺は誰にも話すことができない。
もし、この秘密を口外しようものなら、どうなるか。想像するのは容易い。
まず、インドラ様に呼び出され、一切の弁明も許されぬまま、雷の光流で塵も残さず消し炭にされるだろう。運良く生き延びたとしても、次はミトラ様だ。彼の幻術によって、俺は生涯、あの湯殿の光景をエンドレスで見せられる悪夢に囚われるに違いない。
どちらにせよ、待っているのは破滅だ。
あまりの恐怖に、俺は誰に口止めされるでもなく、完璧な秘密主義を貫くことを固く、固く誓った。
お二人の愛の歴史を、この胸だけに秘めて生きていこう、と。
そんなある日のことだった。
俺が一人、中庭の隅で「ああ、インドラ様、ミトラ様
……
お二人の尊い愛の邪魔をしてしまった俺は、万死に値する
……
」と地面にのの字を書きながらぶつぶつと呟いていると、背後から豪快な声がかけられた。
「お主、ずいぶんあいつらに心酔しているのだな!」
振り返ると、そこに立っていたのは上級神将のアータバッカ様だった。
「あ、アータバッカ様! ち、違います、これはその
……
!」
「はっはっは、隠さんでいい! 若い頃は誰だって、凄い先輩に憧れるもんだ。いいぞ、いいぞ! 目指す目標が高いのは良いことだ!」
アータバッカ様は、俺の肩をバンバンと力強く叩きながら、何かを盛大に勘違いしたまま去って行った。
違うのです、アータバッカ様。俺が抱いているのは、憧憬などというキラキラした感情ではなく、もっとドロドロとした、見てはならないものを見てしまった罪悪感と恐怖心なのです
……
。
その日から、なぜか俺は「インドラ様とミトラ様の熱烈なファン第一号」として、周囲に認知されるようになってしまった。
俺の苦悩は、まだ始まったばかりである。
そして、そんな俺の奇行の数々を、インドラ様とミトラ様が「面白いから、しばらく放っておこう」と、少し離れた場所から楽しげに観察していることなど、知る由もなかった。
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