九条空
2025-08-28 01:58:46
44306文字
Public Other
 

【CoCシナリオ】しょくざいの部屋

推奨人数:1~2人
推奨職業:犯罪者
推奨技能:聞き耳
推定プレイ時間:4時間程度




【黄色の扉の部屋】

▼KP情報
この部屋でクリティカルを出すと、部屋の隅におかきが落ちているのを見つけます。
この部屋でファンブルを出すと、持ち物のひとつが何かべとべとする紫色の液体で濡れているのがわかります。それに気づいた途端、持ち物が溶けてなくなります。白紙が優先して溶けます。持ち物がない場合、ファンブル処理は免除して良いです。

黄色い扉を開けると、向こうの部屋はどこかの会社のオフィスのようだった。
パソコンの乗ったデスクと椅子が並び、部屋の奥の窓にはブラインドがかかっている。
部屋の中央にはスーツを着た男女が立っており、壮絶な喧嘩をしている。
いや、喧嘩とは呼べないかもしれない。どうやら、女が一方的に男を叱っているようなのだ。

○言いくるめ
いくら話しかけてもこちらに気がついた様子はなく、話は聞いてもらえない。
仲裁するなら言いくるめで振ってもらう。失敗すると話を一切聞いてもらえない。
▼KP情報
言いくるめに失敗した場合、手もちの技能やアイテムで2人の気を引けないか考えてもらう。
例1)持っていたライターで男を炙る
例2)技能「鍵開け」で男の社会の窓を開ける

▽エメトフィリア(嘔吐性愛)
女があなたを振り返り、「私と同じ匂いがするわね」と言いました。
あなたはすぐに、この2人に話を聞いてもらえるでしょう。
▼KP情報
女は拒食症であり、しょっちゅう吐いています。そのため、胃酸の匂いには敏感です。
探索者の胃酸の匂いを嗅ぎわけ、あるいは同類だと思ったのかもしれません。
女は探索者に対して、比較的優しく接してくれるでしょう。

▽エキシビショニズム(露出性愛)
あなたは全裸です。
オフィスに唐突に現れた全裸の人間に対して、男女は驚きのあまり喧嘩を止めます。

◇男女の喧嘩を仲裁したあと
話を聞こうとすると、女は男を遠くに行かせる。
そこで、「君は訪問者だな? しばらくぶりなので驚いた。もしかすると、ここから出たいと思っているのか?」

→出たくない
「そうか、それもいいだろう。では、私には仕事があるので、早いとこ部屋から出て行ってくれ」

女は探索者を無視して、再び男を呼び寄せ叱りつけ始めました。
▼KP情報
やっぱり出たいと声をかければ、女はまた男を遠くに行かせ、話し始める。

→出たい
「ならば私は君に協力するので、君も私に協力してくれ」

女は、あなたに相談を始めた。

「私はすなおになれなくて困っているんだ。本当はあの男が有能なのはわかっているし、褒めてやりたいと思うのだが、どうしても見栄を張ってしまうというか。たぶん、アドバイス程度ではなにもかわらないんだ。もっとこう、外的な力が加わらないと……そう、たとえばなんらかのクスリだとかね」

→きもちよくなるくすりを渡す
→正気になるくすりを渡す
「私が求めているのは、これではないな」
女はくすりを一瞥し、残念そうにため息をつきます。

→すなおになるくすりを渡す
「そうか、このくすりは……効く気がするぞ! よし、ちょっと待っていてくれ」
と女が言うと、男を呼び寄せて、女はくすりを飲みます。
そして、男に向かってぺらぺらと女が話し始めました。

「お前はすごいやつだ。うん、なにしろ私の部下をできるというのがまずすごい。こんな口うるさい女の下で働けるとは、どれほど心が広いというのか。あと、私はお前の仕事にいちいちケチをつけているが、最近はケチを探すのが大変なほどに完璧な仕事をお前はこなしているよ。ただ、私はケチをつけないといられない人間なんだ。お前が悪いわけじゃない」

女が一気にまくし立てると、男はがくりと膝をつきます。
そして、うっうっ……とうめきます。どうやら泣いているようでした。

「ルリさん! 俺、あなたから褒められたかっただけなんです! いま、それが報われました!」

男と女はひとしきり抱き合ったかと思うとあなたに向き直り、男の方が喋り出します。
▼KP情報
この一連の流れに対して「茶番かよ」と言った探索者は、この茶番にげんなりしてSAN値が1減ります。

「ありがとう、きみ! ええと、なにかお礼になるようなものはあったかな……ああ、これをあげるよ。ロールケーキだ。プレミアムなやつだよ」

男は懐から、皿に乗ったロールケーキを取り出してあなたに渡してくる。
▼KP情報
皿に乗ったロールケーキに対してツッコミを入れた探索者は、皿に乗った状態で懐をから取り出したというのにまったく形の崩れていないロールケーキに異常を覚え、SAN値が1減少します。

▽クレプトフィリア(窃盗性愛)
あなたは「盗む」という行為にまつわる観察力に優れています。
目の前の男が懐からロールケーキを取り出す前には、絶対に懐には何も入っていなかったことを確信するでしょう。
異次元からものを取り出したのではないか——と、直感的に理解することができます。
その懐のなかの「異次元」には、どれだけの盗みがいのあるものがつまっているのだろう!
わくわくしてきたあなたは、SAN値が1回復します。

「ルリさんに渡そうと思っていたんだが、渡す直前にルリさんが拒食症なのを思い出してね。それからずっと渡せずに持ってたんだが、きみならきっとうまく使えるだろう」

それに便乗したのか、女も申し出てきます。

「じゃあ私は粉ミルクをあげよう。私は拒食症なのでこんなものくらいしか飲めなくてね。でももう必要なさそうだ」

デスクの引き出しから粉ミルクを取り出し、渡してきます。

探索者がロールケーキと粉ミルクを受け取ると、男女の姿がみるみるうちに変わっていきます。体がぶくぶくと膨れ上がり肥大化したかと思うと、完全に人間ではないものに変貌しました。女の方は巨大な孔雀、男の方は巨大な蝙蝠のように見えます。このような異常なものを目撃した探索者はSANチェック<1D3/1D8>

あとに残されたのは、動物の入った球が2つ。
女がいた場所には鳥の入った球、男がいた場所にはライオンの入った球が落ちています。

○生物学・博物学・アイディアの半分のうち最も高い技能
成功すると、女がいた場所にあった球の中に入っていたのは、鳥ではなくグリフォンだということに気がつきます。
▼KP情報
強制ロールです

・・・ ・・・

○目星
部屋に対して振ることができます。成功すると白紙(B)とせんべいを見つけます。

「せんべい」
ビニール包装の中に、しょうゆせんべいと、ややべたついた白紙の紙(紙B)が入っている。
食べても味がしない。

「白紙(B)」
なんらかのアクションを行うと文字が浮かび上がり、この紙がある本の1ページであることに気がつくだろう。以下の文章を読むことができる。

「孔雀のオスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘う姿が有名である。
その羽は工芸品に広く分布されてきたほか、神経毒に耐性を持つためにサソリ等の毒虫や毒蛇類を好んで食べることから、益鳥として尊ばれる。さらにこのことから転じ、邪気を払う象徴とされることもある。
しかし、上辺ばかりを飾って、中身を持たない愛の象徴とされることもある」
目次へ戻る