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九条空
2025-08-28 01:58:46
44306文字
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【CoCシナリオ】しょくざいの部屋
推奨人数:1~2人
推奨職業:犯罪者
推奨技能:聞き耳
推定プレイ時間:4時間程度
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【読まなくていいNPC詳細設定】
NPCにはそれぞれ、結構細かい設定があります。
必要ないかなと思ったのでカットしようとしましたが、せっかく考えたし勿体無いなと思ったので説明します。続編シナリオをつくるのだったら、多分彼らは再び登場します。暇であれば読んでください。
彼らはそれぞれ「七つの大罪」に対応する罪を犯した
——
というわけではありません。たしかに彼らが残した球にはそれぞれの七つの大罪を表す動物が入っていたのですが、あれはわりと適当にニャルラトホテプが決めています。強いて言うなら、彼らの名前を元に決めています。
彼らが対応しているのは、2008年3月ローマ教皇庁が発表した新たな七つの大罪のほうでした。
遺伝子改造・人体実験・環境汚染・社会的不公正・貧困・過度な裕福さ・麻薬中毒です。
本当はマハトマ・ガンディーによる「七つの社会的罪」のほうにもからめたかったのですが、諸々の事情で断念しています。
赤の部屋にいる薬物中毒者「薄井飛鳥」はかつて、YesロリータNoタッチの善良なロリコンだったのですが、児童ポルノ単純所持で逮捕され執行猶予がついてしまいます。根が真面目だったため「自分は罪深い人間だ」と精神的に病んでしまい、薬物に手を出し、なにもかも忘れようとします。彼自身の罪悪感すら忘れてしまったので、「しょくざいの部屋」に招待されました。彼は訳の分からない状況に発狂してすぐにSAN値0になり、住民になったのでした。彼は現在「正気になるくすり」でロリコンを治して、かつそれなりにきもちよくなるくすりを摂取できるのでハッピーハッピーといった感じで生活しています。
薄井は自分には「くすり」が足りないと思っています。
名前の由来は色欲に対応する悪魔「アスモデウス」。「アス(カ)モデウス(イ)」ということです。集団でロリコンである意思や主張を他に示す行為(デモ)はしなかったので「デ」と「モ」がない、みたいな。こじつけですかね。
七つの社会的罪としては「麻薬中毒」に対応します。
黄色の部屋にいる男女、「新堂 ルリ」と「明星 たけし」はとある会社の上司と部下です。なぜか部下を叱りつけてしまうという「罪悪感」、なぜか上司を怒らせてしまうという「罪悪感」がそれぞれ肥大化し、全貌を把握できないレベルにまでなってしまいます。
訪問者として「しょくざいの部屋」に2人でやってきたときでもあいかわらず、ルリは明星を叱り続け、明星はルリに叱られ続け、時間を無駄にし、住民となってしまいます。
ルリは自分には「素直さ」が足りないと思い、明星は自分には「ほめ言葉」足りないと思っています。
名前の由来は傲慢に対応する悪魔「ルシファー」。「ルリ」はルシファーの「ル」さえあっていればいいだろうと適当です。「明星」は金星の別名であり、金星はルシファーを表します。
七つの社会的罪としては「社会的不公正」に対応します。
黒の部屋にいる老人「金城 守」は、交渉技術などに大変優れた起業家でした。工場を建て、バリバリに稼いでいたのですが、あるとき彼の工場が「公害」を起こしていることが問題になり、裁判で負けそうになります。しかし持ち前の交渉技術で、示談にまで持ち込むことができました。金城の企業は「公害」を乗り越えて、工場によって再び稼ぐことができるようになりました。
彼は、自分が起こした「公害」による被害者に対して、十分な補償をしていないという「罪悪感」に、彼は気づくことができなかったのです。その結果、「しょくざいの部屋」に招かれましたが、最後まで自分の罪悪感に気づくことはできませんでした。
金城は自分には「金」か「エロ」が足りていないと思っています。
名前の由来は強欲に対応する悪魔「マモン」。金が好きなので「金城」、マモンから「守」ということです。
七つの社会的罪としては「環境汚染」に対応します。
ピンクの部屋にいる太った男「鈴村 善吉」は、心優しいサラリーマンでした。かなり太ってはいるものの心優しい妻と、3人の子供に恵まれ、ハートフルな家庭を築き上げていました。しかしあるとき、妻が心不全で亡くなってしまいます。原因は肥満のようでした。
善吉はこの時点で、痩せぎすの男でした。しかし、彼は「デブ専」という性癖を持っていたのです。彼は、自分が妻の肥満を指摘せず、むしろもっと太ってくれと言っていた自分のせいで妻を亡くしたのだと思い込みます。善吉はこの罪を贖うには自分も同じ方法で死ぬしかないと考え、無理な過食を繰り返し、動くとカロリーを使ってしまうので仕事も辞め、ただただ太っていきます。また、彼は自分のことで手一杯で、子供を省みることができませんでした。妻を殺したのは自分であるという「罪悪感」、子供を無視する「罪悪感」に気づかないふりをし続けた結果、「しょくざいの部屋」に招かれたのでしたが、最後まで自分の罪悪感に気づくことはできませんでした。
善吉は自分には「食べ物」とくに「甘いもの」が足りていないと思っています。
名前の由来は暴食に対応する悪魔「ベルゼブブ」。ベル=鈴、ゼブブのゼで「善」、いろいろ繋げて「鈴村善吉」みたいな感じです。
七つの社会的罪としては「過度な裕福さ」に対応します。
緑の部屋にいる美丈夫「三田」は、とある機関に所属する魔術師でした。組織のために己を殺し、必死に働いてきた彼は、非常に優秀で組織からの信頼も厚かったのです。しかし彼は優秀さの代償として、身を削りすぎました。ある日、ふと我慢の限界になり、組織をぶっ潰して単独逃げます。逃走先で自分のための研究
——
自分が最高に美しいと思うものをつくるため
——
に没頭していた彼は、気づくことができませんでした。今まで尽くしてきた組織、組織が目指していた崇高な目標、慕っていた上司や慕ってくれた部下を、すべて自分が破壊したという「罪悪感」に。彼は「しょくざいの部屋」に招かれ、自分の罪悪感に気づきましたが、自分で罪悪感を破壊します。もう2度と罪悪感に苛まれることなく、研究に没頭するために。
彼は住民の中で唯一、「しょくざいの部屋」の脱出方法を知っています。訪問者の熱意を感じ取り、とりあえず恩は返してやるかと色々な協力をしてくれます。
三田は罪悪感を壊したので、自分に足りないものなど存在しないと思っています。
名前の由来は憤怒に対応する悪魔「サタン」。三田→サンタ→サタン。
七つの社会的罪としては「人体実験」に対応します。
茶色の部屋にいる子供たち「鈴村 大(ヒロ)」と「鈴村 宙(ソラ)」は、「鈴村 善吉」の子供たちです。彼らは母の死をきっかけに、まともに世話されなくなります。父はどこかからお金を取り出し、ひたすらに食べているのに、自分たちは食べるものもありません。家事の仕方もわからないので部屋は汚れるばかりだし、つらくて仕方がない。彼らは父の財布などから金をこっそり盗み取り、コンビニなどで弁当を買って食いつないでいました。父からものを盗むという「罪悪感」、父だというのに恨んでしまうことへの「罪悪感」に気づくことができず、「しょくざいの部屋」に招かれてしまいます。彼らはピンクの扉の向こうにいるのが、化け物じみた姿になった父親だということに気がついた瞬間、SAN値が0になってしまいます。そのまま部屋の住民になったのでした。
大は自分には「ミルク」が足りないと思い、宙は自分には「死」が足りないと思っています。
名前の由来は憤怒に対応する悪魔「ベルフェゴール」。ベル=鈴なのでベルゼブブからとった善吉と家族にしようという思いつきです。彼らの下にはさらに翔という弟がいます。名前は「大」、「中(宙)」、「小(翔)」でかかっています。特に意味はありません。
七つの社会的罪としては「貧困」に対応します。
青の部屋にいる人魚「丹野 亜美」は、メンヘラな女の子でした。男を好きになってはストーカーしたり、傷害事件を起こしたり、恋愛に関して難のある人生を送ってきました。彼女自身が気付けなかった「罪悪感」は、自分が生まれてきたことです。自分さえ生まれてこなければ、だれもつらい思いをしなかった。今みんなつらい思いをしているのは、すべて自分のせい
——
そう思い込みすぎた亜美は「しょくざいの部屋」に招かれてしまいます。そこで三田と出会い、彼女は一目惚れしてしまいます。彼の気を引くために人体実験を受けたり、研究資料を盗んだりしているうちにいつのまにかSAN値が0になり、住民になってしまったのです。
亜美は自分には「三田への誠意」が足りていないと思っています。
名前の由来は嫉妬に対応する悪魔「レヴィアタン」。ア=亜、タン=丹野という感じのこじつけです。
七つの社会的罪としては「遺伝子改造」に対応します。
部屋は左のほうが古い住民になります。右に行くにつれて新しい住民になり、一番右にある白い扉が探索者の「新しい部屋」になるのだ
——
というよくある怖い話みたいな感じです。
三田は部屋を十分に探索したので自分の部屋より左にある扉については知っていますが、それ以外については知りません。彼が訪問者だった時には、それらの扉は存在しなかったからです。
ちなみに、新しい住民が増えると、一番左の部屋が消去されます。扉は最初の部屋への扉と白い扉を含めて9つ以上にはなりません。
つまり探索者がここの住民になってしまった場合、薬物中毒者である薄井が「どこかに」消えます。そして、彼が「消えた」ということは、この部屋の住民たちには認識することができないのです。だからすべての部屋を見たはずの三田は、薄井の部屋より左にあった部屋についてはまったくなにも覚えていません。
探索者が白い扉に住むことになると、扉になんらかの色が付きます。
多分、赤になるのでしょう。でも、自分の扉の色を知ることはできません。
なぜなら、住民になった探索者は、その部屋を出ることはできないのですから。
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