九条空
2025-08-28 01:58:46
44306文字
Public Other
 

【CoCシナリオ】しょくざいの部屋

推奨人数:1~2人
推奨職業:犯罪者
推奨技能:聞き耳
推定プレイ時間:4時間程度




【赤い扉の部屋】

▼KP情報
この部屋でクリティカルを出すと、錠剤(正気になるくすり)を見つけることができます。
この部屋でファンブルを出すと、部屋の中の男が無表情でつかつかと近寄ってきます。そして探索者の持っている持ち物を一つ取り上げてむしゃむしゃと食べて飲み込んでしまいます。優先的に白紙をとってむしゃむしゃ食べます。抵抗することはできません。
男がいなくなった後にファンブルを出した場合、持ち物のひとつがなくなっていることに気がつきます。無くなるのは白紙の紙が優先されます。持ち物がない場合、ファンブル処理は免除して良いです。

扉を開けると、まず目に入るのは床に散らばる無数の注射器です。ほとんどの注射器が壊れているようで、それらはすべて空になっており、使用された形跡がありました。
そして、部屋の真ん中には男が座り込み、こちらに背を向けています。
男は耳をつんざくような狂気の笑い声をあげていました。
▼KP
部屋に入る前に聞き耳でSANチェックをしていなかった場合、ここで男の笑い声を聞きSANチェック<1/1D6>

部屋に入るという宣言があると、床に散らばっている注射器を踏んづけて音を立ててしまいます。
バキリという大きな音が鳴った瞬間、男がぐるりと首を回し、あなたの方を振り向きます。

○目星
「部屋」
まだ使えそうな注射器をいくつか見つけることができます。
また、部屋の隅にはライターと、ビニール包装された「マシュマロ」がありました。
▼KP
注射器には後々手に入れられる薬を入れて、経口薬ではなく注射器を突き立てるだけで使えるようにすることができます。目星に成功しなくても、落ちている注射器を拾うという宣言があれば、使えそうな注射器を拾えて構いません。

「ライター」
ただのライター。オイルは十分に入っていそう。

「マシュマロ」
ビニール包装の中には、マシュマロと一緒に白紙の紙(紙A)が入っている。
ただのマシュマロだが、食べると味がしない。

「白紙(A)」
表も裏も何も書いていない、白紙の紙。

なんらかのアクションを行うと文字が浮かび上がり、この紙がある本の1ページであることに気がつくだろう。

「旧約聖書において贖い(あがない)とは、人手に渡った近親者の財産や土地を買い戻すこと。
身代金を払って奴隷を自由にすること。
家畜や人間の初子を神に捧げる代わりに、生贄を捧げること。
犠牲の代償を捧げることで、罪のつぐないをすることである」

▼KP情報
すべての白紙は、そのままでは読むことができない。
ライターで炙ってあぶり出ししてもいいし、水をかけて文字を浮かび上がらせてみてもいい。
とにかく白紙の紙に対して、なんらかのアプローチをすると文字が浮かび上がるギミックにする。紙を食べてみてもいい。食べた場合は、文字が頭に思い浮かぶ。
誰かに助言を求めた場合は、三田以外の誰もが「ピンクの扉の向こうにいる男が知っているだろう」と助言する。

「笑う男」
白いシャツにジーンズの青年。全体的に薄汚れていている。
彼に近づいているのならば、指先が細かく震えているのが見えるかもしれない。

会うたびに顔が変わるが、体格と声は変わらない。
なぜ顔が変わっているのか聞くと、「変装が趣味なんだヨ。まあもうどれが自分の顔だったか忘れっちったけどネ!」と能天気に答えます。
▼KP情報
顔がコロコロ変わるなんてニャルラトホテプかもしれない、と思わせるためだけのブラフです。
男の姿が変わっていることに気がつくと、SAN値が1減ります。

○医学
医学に成功すると、彼が間違いなく麻薬中毒者で、薬を断つには施設に数年、あるいは数十年入る必要があることがわかる。

▽クレプトフィリア(窃盗性愛)
盗みが大好きなあなたは、限定的ではありますが、観察力に優れています。
相手が何かを隠し持っている場合は、見抜くことができるのです。
あなたはこの男が、左足の靴に何かを隠し持っていることに気がつくでしょう。

▽シュー・フェティシズム(靴性愛)
靴が大好きなあなたは、この男の靴に違和感を覚えるでしょう。
神聖な靴には足だけを入れるべきですが、どうやら彼は、なにかを靴の中に隠し持っているようなのです。

▼KP情報
奪う、あるいは盗むという提案がなされたときには、靴の中のものを気づかれずに盗むのは世紀の大怪盗でもなければ無理だと言いましょう。
探索者が世紀の大怪盗だった場合は、隠すの半分や、芸術<イカサマ>などのなんらかの技能を降らせて盗むことに挑戦させても構いません。

◎薄井 飛鳥
薄汚れた服を着た麻薬中毒者
STR:11  CON:12  POW:10
DEX:10  APP:毎回変わる  SIZ:14
INT:1  EDU:1
H P:8  M P:10  回避:34  ダメージボーナス:0
――――――――――――――――――――――――――
[病気]
薬物中毒

HPはたとえ0になろうと自動回復し、どれだけ傷つけても死ぬことはありません。
ただし、血は流れます。腕がちぎれた場合はちぎれた腕はそのままに、新しい腕が生えてきます。
絶命もします。死んだとしても、全回復して生き返るのです。
みるみる傷が治るといった奇怪な現象を目撃した探索者は、SANチェック<1/1D3>

・・・ ・・・ ・・・

◇緑の部屋で依頼を受けていない場合

男は振り向いてあなたを見ましたが、変わらずけたたましい笑い声をあげるだけです。
▼KP情報
男に近づくと、いきなり立ち上がり殴りかかってきます。男のこぶしは初期値で50、当たれば1D3のダメージです。
探索者が何をしていいかわからず困っている場合、ヤク中は爆笑しながら適当なヒントを喋ってもいいでしょう。「クスリが欲しいナアー!」などとときおり叫んでもいいかもしれません。

◇緑の部屋で依頼を受けている場合
男は狂気的な笑いを引っ込めると、すくりと立ち上がりました。
そうして振り返り、あなたのほうを見返してきます。
先ほどまでの狂気はどこにいったのか、普通の青年のようにすら見えました。

→きもちよくなるクスリを持っていない
すんすんと鼻を鳴らして、「覚えのある匂いがするなあ。消毒液? 潮風? でもなんだったか思い出せないナァ!」と額に手をやります。

→きもちよくなるクスリを持っている
すんすんと鼻を鳴らして、「クスリの匂いするネェ! アンタ、なにか持ってるダロ?」と話しかけてきます。

《会話の一例》
→あなたは誰か
「オレっち? オレっちはうすいあすかっていうんだァ。しがない狂人だヨ、ヒャッハッハ」

→麻薬中毒者なの? クスリが好きなの?
「麻薬というのは、痛みに対する感覚を鈍らせるクスリのことを指す。脳内麻薬とも呼ばれるエンドルフィンは、人間の脳内に自然状態で分布している。つまり人間というのは常に脳みそに麻薬を持っていて、人間は少なからずその恩恵を受けている。幸せを感じるのは、脳内にエンドルフィンがあるからだ。幸せが生きる糧となっている人間はすべからく麻薬中毒者ということができるだろう。そういう意味ではオレは麻薬中毒者かもしれないが、オレを麻薬中毒者というのなら、お前だってそうであるだろう。人を責め立てる前にはまず自分を省みるんだな」
と、男は早口でまくしたてます。
▼KP情報
攻略にまったく関係のない情報です。ボイセの場合、PLに聞かせる気がない勢いで読みあげてください。もう一回、と頼まれた場合、男は「もういっかいっテ? なんのこと?」ととぼけます。

→研究資料をくれ
「あ〜、あのオンナが持ってきたやつゥ? でも場所、思い出せないナア。クスリがあれば思い出せるかもしれないけどナア。クスリがあればナア、万事解決なんだけどナア」

→きもちよくなるクスリ以外のものを渡す
「オレっち、クスリ以外に興味ないんだよネ。君の頭蓋をパカンと割って、中にクスリがないか確かめてみようネ!」と言いながら殴りかかってきます(こぶし50、ダメージ1D3)

→左足に何を隠しているのか聞く
→あるいは左足のものを盗むのに失敗する
「オレっちの左足がきになるノ? 変なシュミだなキミ。え、違う? なんか入ってる? マジデ?」

男は左足の靴を脱ぐとひっくり返す。
そこからは、一粒の錠剤が転がり出てきた。

「ああ、ああ、忘れてタ! こりゃー、『正気になるクスリ』だヨ!」

男はそれを拾い上げると、あなたに渡してきます。

「オレっち、もう正気だかんネ。必要ないからキミにあげるヨ」
▼KP情報
どれだけ断っても押し付けてきます。しつこく断るようなら「はよもらえやァ!」と言って殴りかかってきます(こぶし50、ダメージ1D3)

○薬学
成功すると、正気になるクスリの効果を知ることができる。
飲むと、現在発症している性的倒錯をすべて消し去ることができ、また、SAN値回復<1D3>
▼KP情報
性的倒錯を発症している方がクリア難易度が下がるので、クリティカルが出た場合には、このクスリは飲まない方がいいだろうということを示唆してください。

→正気になるクスリの効果を質問する
「そりゃ文字通り、正気に戻るんダヨ。それとなんだったかな、そうそう、変なシュミを消せるンダ。オレっち昔、重度のロリコンだったけド、それ飲んだら治ったからネ!」
▼KP情報
ロリコンも治る

→きもちよくなるクスリを渡す
「コレコレ! コレだよナア!」といいながら飲み干して、男が一つゲップをする。
「満足満足。で、なんダッケ? ああ、資料? どこダッケ」

男はジーンズの右の尻ポケットに手を突っ込むと、ずるりと雑誌を引きずり出した。
「アレ? 違うナ。これエロ本だッタ。でもこれあげるヨ」
とあなたに差し出してきます。どれだけ断っても押し付けてきます。
しつこく断るようなら「はやくもらえヨォ!」と言って殴りかかってきます(こぶし50、ダメージ1D3)

▽ジェロントフィリア(老人性愛)
エロ本を見た際、今までとは異なりまったく興奮できなくなっていた。
今後、熟女モノ——いや、 婆(爺)モノでしか抜けないという恐ろしい事実に気がつきSANチェック<1/1D3>
▼KP情報
もちろん婆で抜くことがおぞましいというわけではなく、婆モノのエロ本の生産数が圧倒的に少ないという事実に気がついたことによるSANチェックです。

▽クレプトフィリア(窃盗性愛)
あなたは「盗む」という行為にまつわる観察力に優れています。
目の前の男がポケットから雑誌や書類を取り出す前には、絶対にポケットには何も入っていなかったことをあなたは確信するでしょう。
異次元からものを取り出したのではないか——と、直感的に理解することができます。
そのポケットのなかの「異次元」には、どれだけの盗みがいのあるものがつまっているのだろう!
わくわくしてきたあなたは、SAN値が1回復します。

・・・ ・・・ ・・・

男がジーンズの左の尻ポケットに手を突っ込むと、ずるりと紙束を引きずり出した。
「コレコレ、多分コレだよナア。正直自信ないけど、コレだと思うよ、おそらくネ」
といいながら、それを探索者に押し付けます。

クスリを飲み、研究資料を渡した男は満足したかのように「んじゃ、オレそろそろ行こうかな」と言って、大きく伸びをします。
すると、男の姿がみるみるうちに変貌していくのがあなたにはわかるでしょう。伸びをした体制のまま、ほんとうに体が「伸びて」いくのです。さらには内側からブクブクと膨らむように肥大化し、最終的に、男は巨大なサソリになってしまいました。SANチェックです<1D3/1D8>

巨大なサソリはあなたに襲いかかってくるでもなく、部屋の壁の方に向かっていくと、壁をすり抜けて、どこかへと消えていってしまいました。

部屋に残されたのはあなたと、男のいた場所に落ちている透明な球だけです。
球は透明で、中には小さい山羊の模型が入っているのがわかります。
▼KP情報
球の情報は、目星なしでわかります。目星を振ってもこれ以上にはなにもわかりません。
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