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Skorca
2025-06-23 22:39:43
37024文字
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精霊異聞 〜風の至宝〜
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登場人物紹介
ネーレイア・アルディーク
筆頭大臣アルディーク卿の息女。十七歳。
愛称はネリア。
大人しく控え目な性格だが、父の薫陶を受けすぎて思考回路だけは男性寄り。
母の素性が定かでなく、しかもその母譲りの銀髪であるため親族からは疎まれており、心を許せるのは父と、父が養子に迎え、共に育てた同い年の従兄(戸籍上は兄)アルザスのみ。
学問に関しては兄と同等の教育を施され、馬術にも長けるが、戦闘能力は皆無。
幼少期に定められた婚約者がいたが、自身の個性をひた隠しにして付き合い続けた結果、つまらない、と評され相手は隣国の大使の娘と駆け落ちしてしまった。
絶賛嫁ぎ先募集中
……
という立場ではあるが、本人は家族以外の男性という存在に何の興味も期待も抱いていない。
アザルシス・サーイス・ハーディア
ハーディア王国の王太子。二十二歳。
先王の姉ナリジア姫を母に、隣国リューシャの元神官サリアートを父に持つ。
現王が若年でまだ世継ぎがないため、王太子の位に就いているが、本人に王位を継ぐつもりは全く無い。
独特な碧の瞳以外、温和な父から受け継いだものはひとつも無いと周囲も当人も思っている。
有能ではあるが、人格者であるという噂はどこを探しても見当たらない。
通常はアルディーク卿が内政、サーイスが外交という分担で動いており、国外にいることが多い。
母の代からアルディーク卿とは親交があるが、王都に寄りつかない娘のネーレイアとは顔を合わせたこともなかった。
政務自体は真面目に取り組む一方、視察と称してしばしばアロイスと共に街に繰り出すが、どこでも無愛想で立ち振る舞いを変えないアロイスが悪目立ちするため、大抵途中で撒いて置いてきぼりにする。
サリアート・ハーディア
王国の医療を司る薬院の長を務め、薬院卿と称される。王の伯母ナリジア姫の夫君でサーイスの父。四十一歳。
元はリューシャ王国の高位神官。
ナリジア姫によって拉致同然にハーディアに連れてこられて二十数年が経つが、いまだに怒る姿も取り乱す姿も見た者がいない。
聖職者にしか見えない浮世離れした雰囲気を持つ一方、本人はかつてあまりに神殿の中枢に深く関わっていたため、精霊に対してはかえって冷静な見解を持っている。
カイエル正師
リューシャ王国のフィアリィス神殿に仕える神官。六十二歳。
数年間サリアートを教育した縁でハーディアへの使者として遣わされた。
四十年ぶりに神殿の外に出たというくらい、世俗との関りが薄い人生を送ってきた。
供もいるとはいえ、どうやって無事にハーディアにやってこられたのか、サリアートにさえも首を傾げられていることは知らずにいる。
アロイス・ファリナーゼ
超絶美形であるがその容姿が本人にとって人生の邪魔でしかないサーイスの護衛騎士。十九歳。
剣の腕は確かだが、多くの場合打ち合う前に相手がその美貌に気を取られてしまうため、振るいどころが少ない。
故郷に相思相愛の婚約者がおり、それでも構わず迫ってくる女性たちのことは、自分と彼女との仲を裂かんとする害獣という認識。
サーイスが彼を護衛に選んだのは、その美貌が地位目当てに自分に群がってくる女性を減らしてくれるであろうと期待してのことであるらしい。もちろん本人は納得していない。
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