【#深淵覗きの断章】ネモと、影の夢の贈り物

ネモフィラが語る、『深淵覗きガーベラ』との出会いの経緯と、異能力“交信”の目覚めの話。
Twitterで連載していたやつの加筆修正版となっております。

⚠原作の諸要素に対する独自解釈・捏造・オリジナル設定あり⚠

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#sky創作 #sky二次創作


 それから暫く経って。
 症状を通して、空の王国や星の子の使命の事を断片的に知っていたオレは、ガーベラの講義と訓練のお蔭で、更に多くの事柄を学ぶ事が出来た。
 けれど、石窟の風の試練を踏破し、初めて暴風域と原罪に挑んだ後、オレの症状は更に悪化していった。



 それでも、明らかになった事はある。
 オレが見てきた、他者の記憶。その内容の一部は、ガーベラが趣味で掻き集めている『旧き星の子』達の文書群行方不明となり忘れ去られた星の子達が書き残した記録と、不気味過ぎる程に一致していた。

「キミが付けてくれてる夢日記と照らし合わせたら……私と同じように探求の道を歩んでいた『旧い先輩達』の記録と、とてもそっくりな部分がチラホラあったの。煌めきレネイ、闇の花のネネム、大魚追いディノ、ロゼとロディ、朝露フェリシア、白雪のアルハ、群青の波のルプス……
各地に設けた拠点の一つで、文書の山を整理していた時、リトル・ガーベラはそう教えてくれた。
「正直に言うと、4分の1はワクワク、残り4分の3は不安ってとこかしら。キミの症状の原因だけでなく、キミが、ネモという星の子が何のために生まれたのかも気になってる。でもね……
 テーブルの上に乗った小さなガーベラは、優しくオレを抱き締めて、オレの頭を、長髪を撫でてくれた。
「大丈夫、大丈夫。キミは『ネモ』以外の何者でもないよ。キミが、自分が何者かすら解らなくなったとしても、私はキミの友として、キミを『ネモ』と呼び続けるから」
 泣きそうになるのを堪えて、オレは強く、ガーベラを抱き締め返した。

 そして、運命のあの日。



 オレと『白イタチ』のガーベラは、開放されたばかりの火の試練に挑んだ。