「おおっと、
赤蝋燭が
……あれ、キミはもしかして」
草原の交流広場で、オレは偶然、リトルな影の子と灯しあった。
リトル仮面にマッシュヘア、金紫のタッセル髪飾り。
黒ズボン服と、預言のペンダント、鮮やかな橙色の蝶形ケープ、背中のランタン。
「うわぁ、雨林で倒れてた子じゃん! 空色ケープに、髪と服は雛鳥のやつ。数日ぶりに会えるなんて!」
リトル星の子は、オレの姿を見るなり親しげに話しかけてきた。
「へ? いや、あの
……お前、一体誰だ?」
困惑したオレは、そう返事するしかなかった。
「あ、そっか。あの時の私はこの格好じゃなかったわね。そりゃあ解らないか」
そう言って、リトルっ子は祠でサササっと着替えを済ませた。
「ふふ
……ほーら、この格好なら見覚えがあるだろう。私の、もう一つの姿さ」
「嘘だろ、お前
……あの時のイタチ仮面?!」

目の前に現れたのは、あの日の雨林で助けてくれた、モヒカン三つ編みヘアに白イタチ仮面の背高星の子。纏う服もケープも、ペンダントや髪飾りも、あの時と一緒。
「その通り。思い出してくれてほんとに嬉しい! 普段はね
……リトルなカワイイ姿で過ごしてるの! 良ければ一緒に、おしゃべりしない?」
マッシュヘアのリトルっ子に戻った星の子は、オレの恩人と同一人物だったわけだ。
これが、オレとガーベラの二度目の対面さ。
まさか、アイツが『リトル・ガーベラ』と『白イタチのガーベラ』
……二つの姿を用途に応じて使い分けてるなんて思わなかったぜ。
その後、オレはアイツに、あの日雨林で気絶した理由
……他者の記憶の悪夢と記憶混濁の事を話した。
今まで出会った子達と違って、アイツは黙って、予想以上に真剣な態度でオレの話を聞いてくれた。
「
……だからオレは、他の子から貰う名前じゃなくて、オレ自身を定める名前で呼ばれたくてさ。あ、名乗るの遅れたけど、オレの名前は『ネモ』って言うんだ」
「そうなんだ
……あのね、私も持ってるよ! 自力で思いついた、誰かに呼ばれたい名前。私の、本当の名前!」
アイツは
……ガーベラはオレに跪き、友愛の白蝋燭を差し出した。
「私の名前は『ガーベラ』。『深淵覗きガーベラ』。もし良ければ、私と友達になってくれないかな。キミが悩んでる悪夢の事や記憶の事について、私の知識で手助け出来るかもしれない!」
誰にも解ってもらえる訳がないって、諦めてたから。
ガーベラがそう言ってくれた事が、とても嬉しくてさ。
だからオレは、『浅葱空のネモ』として、深淵覗きガーベラの友達兼、弟子になる事を決めた。
この世全ての謎を解き明かそうと意気込むアイツの知恵を借りて、オレを襲う症状の原因を探るために。
そもそもオレが、星の子が何者なのかを知るために。
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