Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
葉咲透織
2025-05-19 16:18:27
12537文字
Public
Clear cache
帰還ifシャアシャリ、全部まとめてみた
帰還ifシャアシャリ企画のために、これまで書いたものをまとめました(一部pixivのリンク)女体化と戻ってこなかったifは抜いてあります。さすがに……。
1
2
3
4
5
6
7
8
変香
「大尉は、花の香りがするな。甘いだけじゃなくて、爽やかでもあり、青くもあり」
すんすんと首に鼻を近づけて匂いを嗅ぐのが、シャア大佐の癖だった。もちろん、人前ではやらない。ベッドの上、存分に蹂躙した私の体を抱き締めながら、顔を埋めるのだ。
「自分では、わかりません」
おそらく、大佐以外は誰も気づかない匂いである。何せ私は、オメガとしてはでき損ないだ。フェロモンの分泌量は平均の五分の一未満、発情期もほとんどない。少し熱っぽく感じるだけで、他のオメガのいう耐え難い餓えを知らない。
だからこそ、木星までの長い旅に出ることもできたし、軍に入ることもできた。オメガは繁殖以外は役に立たないとまでは言わないが、どうしても、できることが限られてしまう。
一生アルファと縁を結ぶことはないと漠然と感じていた私を、ソドンで迎えた大佐は、すぐにオメガだと見破った。そのときも、「甘い匂いがする」と、鼻を寄せてきたのだったか。
「私のフェロモンを感じ取れるのなんて、大佐だけですよ」
背後から抱きつかれ、腹に腕が回っている。妊娠するかどうかもわからぬ身だが、少しでもリスクを避けるため、この胎に彼の精子は入れていない。なのに、外から少し押されただけで、きゅうん、と切なくなる。
セックスなんて、しなくても平気だったのに、最上級のアルファと関係を一度結んでしまえば、あとはズブズブはまりこんでいった。
「他にも感じ取れる人間が現れる可能性もあるだろう」
そっとシャア大佐が、項に触れる。
ごつごつと皮膚が盛り上がっているのは、彼が噛み付いたあとだ。
「そんな奴が出てくる前に、つがいになれてよかった
……
」
心底安堵しているシャア大佐は、私を誤解している。
「そんなにモテないですから、心配しないでください」
振り返っておおまじめに言えば、ぱちぱちと青く美しい瞳を瞬かせて、はーっと大きな溜息をつく彼。のしっと私の体を押さえにかかり、鎖骨に吸い付いてくる。下腹部にあたる彼の性の象徴は、再び硬く勃ちあがっていた。回復力に、これが若さか
……
と、思わず口をついて出そうになる。
「君の魅力について、私が直々に教えてやろう」
「
……
お手柔らかにお願いします」
応じると、彼は嬉しそうに「匂いが濃くなったな」と、抱きついてきた。
「
……
と、可愛い君の匂いもよかったが」
頭の奥がぼわっとする。なにも感じられない。ニュータイプの力は、加齢とともに徐々に右肩下がりになっていくと推測されているが、私が最年長であるため、他にサンプルがない。
とうとう焼きが回ったか? なんて考えている間に、大佐の手が視界の中でひらひら手を振っていることに気づく。ようやく夢心地から戻ってきた意識で、つがいである彼の心に触れる。大丈夫。私はまだ、ニュータイプだ。
「昔の私の方が、よかったですか
……
?」
空白の五年。肉体的には老いていない彼はまだ二十歳で、こちらは順当に年老いて三十も半ばにさしかかろうとしている。当時ですら、九つの差につがいとなるには葛藤したものだが、年増のオメガとつがいを解消できない大佐が哀れで仕方ない。
「そんなことは一言も言ってないだろう」
む、と突き出された唇は、お菓子みたいで食べたくなる。私の思考を読んだ大佐は、とろけるようなキスをしてくれた。
「ん、むぅ」
キスだけですぐに火がつくのは、ヒートのせいだ。
大佐がゼクノヴァで行方不明になってから、私の体は変質してしまった。フェロモンの分泌量は増え、ヒートの症状は重くなった。初めての発情期には、泣いて暴れて手がつけられず、生まれて初めて懲罰室に入れられ、隔離された。以降、発情サイクルはソドン乗組員たちに周知され、三日前になると仕事を取り上げられる。
幸い、よく効く薬が見つかったのでなんとか働くことができたが、そうでなければ、大佐を探す任務からは外されていた。仮定しただけで、ゾッとする。
唇が離れると、すっかり発情しきった体を、私は彼の前に提示する。大きく脚を割り開き、濡れそぼってヒクヒク開閉する孔を見せつける。
「ん
……
いい匂いだ、シャリア」
フェロモンの香りも、大佐に言わせればだいぶ変わったという。花よりももっと重い、蜜の香りが強いらしい。スッと消えるのではなく、いつまでも残るような。
けれど根底には、五年前の私の、彼曰くの奥ゆかしい花の香もするらしい。相変わらず、自分ではまったくわからない。
「君が変わったのは、私のためだと思うとゾクゾクするな」
「ん、ぁ
……
」
髪型に表情、立ち居振舞いにいたるまで、大佐を探すために変えてきた。
フェロモンも同じだというのか。つがいである彼にしかわからない匂いを、強く、印象的なものに変えることによって誘い出すつもりで?
「シャリア。私の可愛いつがい」
歯の浮くような口説き文句も、シャア大佐だからこそ様になる。
「あなたのためなら
……
なんにだってなれます」
目を瞠った彼は、すぐに嬉しそうに細めた。
「なら、なってもらおうか?
……
私の子の母親にな」
「え、あ、うっ!? んぁ、あぁっ!?」
なんですって、と聞き返す前に押し入ってきたペニスにはゴム膜がない。抜き身の状態で、遮るもののない熱さ、心地よさに驚き、喘ぐ。
私の胎は貪欲で、愛するアルファの精子をようやくもらえるとあって、喜び震えている。発情期中のセックスでの妊娠確率は非常に高い。
私が大佐の子どもを?
戸惑う心よりも、体は正直だった。私の体を穿つ大佐は、ウッと顔をしかめる。
「シャリア
……
またフェロモンが濃くなったぞ」
あてられて、鼻血を出しながら容赦なく動かす彼の腰に、私は脚を絡めることで、中にねだる言葉のかわりとした。
1
2
3
4
5
6
7
8
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内