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きなこ
2025-02-23 23:14:08
4992文字
Public
ワグボク
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【ワグボク】ボクオーンがワグ・ノエ・スビの3人の関係に嫉妬しているような感じの話2本
ワグボク、ワグ←ブケを含む。
内容はタイトルのまま。
1本目は酔い潰れたボクオーンがぶつぶつと呟いているような話
2本目は「ワグナス殿とスービエは、実はできているんですか?」とか聞いちゃうような話
時系列順です。
この辺が同じ世界観の話。時系列順
ロックブーケを泣かしちゃう話。
https://privatter.me/page/677fd5d964219
ワグ・ノエ・スビの関係に嫉妬している話。(これ)
https://privatter.me/page/67bb2d30ae48a
ワグボクで過ごす休日
https://privatter.me/page/67e795a669019
ノエルとお話をしている話
https://privatter.me/page/67f3d1eec52df
ワグナスとスービエの深夜の飲み会
https://privatter.me/page/6807a10425466
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『酔い潰れたボクオーンがぶつぶつと呟いているような話』
ノエル殿とスービエは、ワグナス殿と同じものを見ているのだろうと思うのです。
三人はいわば運命共同体的な。志も描いている未来も同じで、それが違う事なんか疑いもしない。
私ではその中に入ることはできない。
――
羨ましい?
そのような感情とは少し異なりますかね。眩しいなとは思いますが。
――
そうですね。絆、というと陳腐な表現になりますか。ワグナス殿は無条件にお二人に信頼を寄せていて、逆もまた然り。
あの二人はワグナス殿から死地に赴けと言われれば従うでしょう? 例え死ぬのが分かっていてもです。
私は無理ですね。
いくらワグナス殿の命令であっても、勝ち目のない戦場になんて行けるはずありません。
見ず知らずの民のために命なんてかけませんよ。自分の身が可愛いですから。守る対象を広げても手が届く範囲の
――
あなた達までくらいです。
そもそも、そんな事態を回避するため、死なないために知恵を絞ります。だってそれが私の役割でしょう?
慈愛の精神だかなんだか知りませんが、自分を蔑ろにしすぎなのですよ、あの方は。盲信してそれに付き合う二人も頭がおかしいですよ。
そんなことは私には出来ないので、心底凄いと思います。
……
。でも、正直を言えば、少し悔しいですね。
二人は最期までワグナス殿と共にあるけど、私とワグナス殿の道はいつか分かたれるかもしれない。
ワグナス殿も己の悲願を達成するためなら、選ぶのは二人の方でしょう。
アイコンタクトで通じ合ってるし。会話なしでも意思の疎通が出来るし。なんなんですか、あれ。阿吽の呼吸というにも程がありますよ。
ノエル殿は本質が同じなんだろうとは思うのですが、スービエはなんなんですかね。従兄弟というにはワグナス殿のことが大好きすぎませんか。ワグナス殿の中でもやはり彼の存在は大きくて、強い絆があって、割入ることなどできない。実はできてるんですか?
……
ああ、そうか。実は少し、妬んでいるのかもしれませんね。
――
え?
いえいえ、ワグナス殿はちゃんと私にも愛情を注いでくれていますよ。身に余るほどに。
――
私ですか?
ふふ。そりゃ、大好きですよ。
ワグナス殿に不要だと言われるまでは、お支えしたいとは思っています。
・
・
・
「できてるわけねぇよ。変なことを言うな」
スービエは苦笑しながら、自分の肩に寄りかかってスヤスヤと寝息を立てているボクオーンの額を指で弾いた。眉間に皺が寄ってうめき声が上がるのも一瞬。すぐに緩んだ顔に戻る。
「俺たちとて、みすみす死にに行くわけはないのだがな」
目を伏せて、腕を組みながら話を聞いていたノエルが、眉間に皺を寄せてつぶやく。
「俺はボクオーンの言いたいことは分かるぞ。お前ら、ワグナスが死んで来いって言ったら、分かったって行っちまうだろう」
わははと大きな声で笑い、木製のジョッキを傾けて中の酒を煽るダンターグ。
「言うかっ!」
「言わん」
スービエとノエルが同時に否定をするが、ダンターグは笑うだけで流している。
場末の酒場は賑わっていて、男たちが話す声などかき消されていく。
ボクオーンはスービエに大量に酒を飲まされて、潰れていた。
「いろいろ抱えてそうだから話を聞いてやろうと思ったんだけど、思った以上に拗れてね? ワグナスがお前をいらないなんて言うわけないだろ。なんで分らねぇかなぁ。
……
なぁ、ワグナスよ」
スービエが従兄弟が座っているノエルの横へと視線を向けると、机に突っ伏して夢の世界へ旅立っているワグナスの姿があった。
「お前さぁ、なんで肝心な時に寝てるんだよ」
呆れたようにため息をつく。
「サプライズなんて考えてねぇで、最初からワグナスに会の目的を説明すりゃよかったんだろ」
「こいつは頭固いから、そんな騙すような真似はダメだとか説教されて終いだよ」
「二徹だと言っていたので、酒が入らないうちから落ちそうだったからな
……
。仕方がない」
酒場の給仕が木製のジョッキを五つ、机の上に並べて、去っていく。
スービエは起きている三人それぞれにジョッキを配った。さらに寝ている二人の分のジョッキをダンターグと自分の前に置くと、そのうちのひとつを手に取る。
「あー、もう。主役の二人が寝ちまったから何の会だか分からなくなったが、今日は飲むぞ」
ノエルとダンターグもジョッキを手に取り、三人はそれを合わせた。
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