riririnf
2025-01-18 10:28:05
20630文字
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会いたい

ヌヴィフリ逃亡書いてみた④
やっと本格的にヌヴィレットが出てきます。
捏造・ネタバレ過多。



 夕陽が沈み、灯篭の灯りが穏やかに夜を彩り始めた頃、ヌヴィレットの時はようやく動き始めた。
 正確には、無理やりに動かした。そうしなければならないのだ。フリーナはもうとっくに時を進めて、この地で幸せに生きている。
 罪を流すことは出来ないけれど、それでも罪を背負って進まねばならない。
 そしてもう、フォンテーヌに雨を降らせない。それが罪を償う唯一の方法だ。それが彼女の、願いだから。
 だが、最後に一つだけ。
 ヌヴィレットは蓮の葉浮かぶ水盤の先、風光明媚な異国の館の傍らで、円椅子に腰掛け杯を持った男に、声をかけた。
「不躾に申し訳ないのだが、少し時間を貰えないだろうか。──“鍾離殿”」
 目当ての彼は何を驚くことも無く、微笑をたたえて振り返る。
「──今宵はよい月だ。場所を変え、月見酒でもいかがだろうか?」

 五日目の夜が、始まる。