riririnf
2025-01-18 10:28:05
20630文字
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会いたい

ヌヴィフリ逃亡書いてみた④
やっと本格的にヌヴィレットが出てきます。
捏造・ネタバレ過多。



 二人が無事帰還した、と報せると、旅人とパイモンは仔細も聞かずに飛び出していった。
 岩王帝君──鍾離と二人残された部屋の中、琥珀の瞳が此方を向いた。
「手間をかけたな」
「い、いえ。そのようなことは……
 労いの言葉に、視線が泳ぐ。彼が鍾離となってからの距離感を、自分は未だ測りかねている。
 鍾離は不器用に過ぎる己を咎めることもせず、ふ、と口の端を上げた。
「お前から見て、あの二人はどうだ?このまま収束に向かうと思うか?」
「それは……
 俗世との接触を避けてきた自分には、そんな男女の機微など分からなかった。
 ただ一つ分かるのは──もし龍が牙を向くようなことがあれば、さしもの彼とて、無事では済まないということ。
 ……ならば、
「──今後、龍と相対するようなことがあれば、必ず我をお呼びください」
 決意を込めて、進言する。
 問いとは異なる答えに、鍾離は珍しくも琥珀の瞳をぱちりと瞬かせた。
「──ふむ」
 鍾離は何も答えずに、窓の外、浮かぶ夕月に目を向けた。