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しちろ
2024-02-14 16:09:54
21598文字
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真夏のロケット
Twitterまとめ。
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とても驚いた珠魅と人間
「わっ!」
「うわっ!!!」
その瞬間、瑠璃は飛び上がるほど仰天した。
煌めきの都市で、曲がり角を曲がるとき。物陰からいきなりシャイロが飛び出てきて、脅かされたのだ。たかがどっきり、しかしアイツはマナの英雄。普通のやつにやられるとのはわけが違う。気配の消し方から潜伏方法から、ターゲットの呼吸や心拍の強弱を狙った脅かし方まで、とにかく全てが完璧で、瑠璃はそれはもう、騎士である己を忘れるほどに驚いた。
「バ、バカヤロウ! いきなりなにしやがる! 核が砕けるかと思っただろうが!」
「えっ!」
たまらず瑠璃が怒鳴りつけると、瑠璃が引くほどにシャイロが青ざめた。
「ご、ごめん! ちょっとびっくりさせるつもりが、そんなに悪いことしたなんて
……
」
久しぶりに会いに来たからちょっぴり驚かせたかったのだ、としょげ返るシャイロを見て、瑠璃は自分と彼との感覚が違うことに気がついた。シャイロは核を傷つけた瑠璃や核を奪われた珠魅たちを知っている。
「あのな、これは珠魅の物の例えだ。泣くなよ、頼むから」
本人のスペックが高すぎただけで、シャイロに悪気はなかったようだ。
あ、そっかぁと、シャイロがほっとした顔を見せた。縁起でもないが、珠魅だと非常に驚いたときこういう表現になるらしい。
「そこまで悪いことしちゃったかと心配しちゃったよ。心臓が止まるかと思った」
シャイロが申し訳なさそうに笑うと、
「えっ!」今度は瑠璃の血相が変わった。「心臓って人間の核だろ! 心臓止まったらオマエ死ぬんじゃないのか! 大丈夫か、大丈夫なんだろうな、おい!」
瑠璃ががくがくとシャイロの肩をつかんでゆする。こちらはこちらで、石化した友人がトラウマになっているらしい。
瑠璃を変に脅かすのはもうよそう、と思いながら「
……
人間の、物の例えだよ」とシャイロは小さく呟いた。
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