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DUNGEON DE RONPA End

本編まとめ【https://x.com/DeRonpaEnd】


✣OP
――――――

みなさんは、人間という種族のことを御存じでしょうか。
かつて、世界を埋め尽くすほどに繫栄し、大自然をないがしろにして、神の怒りを買ってしまった種族のことです。
私たちの元になった生き物ですから、あまり蔑んでもいけないのでしょうけれど……彼らは酷く傲慢で、とても愚かでした。
自然への感謝を、そして、畏怖を忘れないでください。
栄華を誇った人間は、それを忘れたせいで滅んでしまったのですから。

――――――

酷い頭痛と共に目を覚ます。
確か、走ってたら転んじゃって……それで、どうしたんだっけ?

キョロキョロと辺りを見回すも、記憶があやふやで靄がかかったようだった。

ここ、どこなんだろう。
岩の壁をつるりと撫で、寝かされていたベッドから立ち上がる。

ここはどうやら、洞窟の中みたいだった。

……どうしよう』

知らない場所、あやふやな記憶。
上手く状況が呑み込めなくて、あたしは呆然とするしかなかった。

✣主人公→新庄夜空

ベッドが並べられていた部屋から出て、廊下を歩く。
ここはホテルや病院ではなく、洞窟の中みたいだったけど。

ぼんやりと光る岩の壁、おどろおどろしい雰囲気に腰が引けてしまいそうになる。
今のところ一本道だからなんとかなってるけど、これが入り組んだ迷路のようになっていたら。

一生ここに閉じ込められることもあるのかもしれない、そんな想像をしてしまって、背中が粟立ってしまった。

……歩き始めて、五分くらい経った。雰囲気にのまれてしまっていたから、もしかしたらそんなに経ってないかもしれないけど。

道が3つに分かれていた。どちらに進んだらいいのだろうと戸惑っていると、前から何かが近づいてきて。

「おー!いたいた!探してたんだよ、お前のこと!」

良かった、他にも、誰かいたんだ。

眩しいほどの笑顔に、あたしは安堵の息を吐いた。

✣相棒→三神カガミ

三神ちゃんに連れられて、あたしは他のみんなと合流した。
どうしてこんなことになっているのか、知っている人はいないみたいで、みんな混乱していたけれど。

不安を紛らわせるためにおしゃべりしたりしていると、一組の男女が現れた。

「あら!全員いるみたいで良かったわ」
「いなくなったかと思って焦りましたよ」

彼らは、モノリィ、と名乗った。二人共モノリィちゃんなんだって、呼ぶとき不便じゃない?

彼らは、ここである目的のためにしばらく生活してほしいとあたしたちに告げた。
ここはダンジョンの中だから、安心してほしい、とも。

ファルマー「久しぶりのところ悪いけど、どうも信頼できないのよねえ。ね、オマエもそう思うでしょ?」
服部「おい、あっちへ行け。……気に食わないが、俺もお前と同意見だ」

シチュー「ワーヲ!アイツらモノリィサーンと知り合いなのかな?なんか複雑そうだよね!」
翠柩「聞いたら教えてくれるかしらね?隠し事されると気になるじゃない!」

疑惑を浮かべるファルマーちゃんと服部ちゃんを見て、どうしてあんなに警戒してるんだろ?なんて思っちゃう。

ダンジョンは、いってしまえばあたしたちモンスターのお母さんだ。自然に仇なした人間ならともかく、あたしたちに危害を加えることはない。逆に守ってくれるんじゃないかな、なんて。

そんなことを考えていると、ぐい、と何かに引っ張られる。
その方向を見てみると、見知った顔がこちらを見上げていた。

熊野「夜空、おまえもいたのか。そよははらがへったぞ。なにかつくれ」
シャンシャン「あ……えっと、ボクがやるよって言ったんだけど……ご、ごめんなさい」

『えっと、あたしの料理で大丈夫なのかなぁ……とりあえず、何か食べに行こっか!』

自分の料理の腕前を思い出し、あたしは冷や汗をかきつつそう答えた。
……誰か、料理得意だったりしないかな。そよちゃんたちのこと気絶させるわけにはいかないし。

しばらくここで過ごすなら、みんなと仲良く出来たらいいな。
二人と連れ立って厨房がある方へと向かいながら、そんなことを考えた。

――――――

女の子の方のモノリィちゃんから「話がある」と言って呼び出されたのは、ここで生活してから結構な月日が経ってからだった。

流石にそろそろ外と連絡を取らないとダメだよねって話が出て、モノリィちゃんたちに相談した後だったからその話かな?なんて考えたりもして。

丁度数人で過ごしていた時に招集をかけられたから、おしゃべりしながら集合場所に向かっていった。

のんべん堕らり「しかし、何の話をされるんだろうね。こんな大掛かりに、皆を集めているのだからきっと重要な話なのだろうね」
チコ「もしかして、もう帰っていいよってお話だったりするのかな?どう思う?」
オハ「わたし、そろそろお外もたんけんしたいし。そうだといいね!」

確かに、何かの実験にしろ充分な期間は過ぎたと思えるくらいだった。
……でも、結構楽しく過ごせたから、この生活が終わっちゃうのはちょっぴり寂しいかもしれない。

『おうちに戻っても、また会えたら嬉しいよね』
日月「……ああ、俺もそう思う」

隣を歩く明くんがそう答えてくれたことが嬉しくて、あたしは浮き立ちそうになった。

――――――

三神「それで、何のために俺らのこと集めたんだ?そろそろ教えてくれてもいいだろ!」
モノリィ「もうちょっと待ちなさいってさっきから言ってるでしょう?同じ話を何回もするのは好きじゃないのよ」

三神ちゃんがモノリィちゃんに催促するも、モノリィちゃんは突き放すような返事をするばかりだった。

しばらくして全員が集合すると、モノリィちゃんはパチンと手を叩いて注目を集めた。

モノリィ「よし、全員いるわね!じゃあ……

今まで見た中で最高に楽しそうな笑顔を浮かべながら、モノリィちゃんは続けて言った。

モノリィ「オマエラにはコロシアイをしてもらいます!」

非現実的で信じがたいことを、さも当然のように、まるで何度も繰り返してきたようによどみなく。
モノリィちゃんはそう告げてきた。

阿久津「へえ、それって何かの冗談だったりする?みんなびっくりしちゃってるしドッキリ成功じゃないかな。早く種明かしした方が心臓に悪くないよ」
祀「そうね、ウケ狙いにしても面白くなさ過ぎるわ……
日辻「お姉ちゃん、もしかしてよくねむれてないの?こんなこというなんてつかれてるんだとおもうよ?」

モノリィ「冗談でも疲れてるわけでもないわ。本気よ。それはあいつらが身をもって経験してるんじゃないかしら」

モノリィちゃんはファルマーちゃんと服部ちゃんの方を指差した。
一斉に二人の方へ視線が集まる。一方は気だるげに、一方は敵意をむき出しにしてモノリィちゃんを睨みつけていた。

服部「やはりそうだったのか。どうもおかしいと思っていたんだ、何もなく平穏に終わるなんてないだろうと……!俺はもう二度と騙されんぞ」
ファルマー「とにかく、本気でいってることは保証するわよ。今は馬鹿げていると思うでしょうけど」

水無月「そんなこと言われたって、中々信じられるもんでもないだろ。コロシアイ、とかふざけてるとしか思えねーって」
アクリ「うん、あまりにも、信じがたい、デス」

モノリィ「そうね、じゃあこうしましょう。いくら説明しても、経験に勝るものはないのだから」

酷く嫌な予感がした。
それが間違いではなかったと知ったのは、鮮血を認識したときだった。

祀「危ない!」
服部「…………?」

祀ちゃんに押しのけられた服部ちゃんは目を見開き、ぱちぱちさせていた。

祀ちゃんの腕を黒い槍が貫いている。


祀ちゃんに庇われなかったら、それはきっと服部ちゃんに致命傷を与えていたんじゃないか、なんて。

ファルマー「いった……はあ。なんなのよ、本当に……!」

ファルマーちゃんにも、何本か黒い槍が刺さっていた。


それを抜くたびプチプチと何かが裂けるような音がしていた。

ファルマー「あーあ。身長縮んじゃうかしらね」

どうしてこんなことをしたの?
モノリィちゃんに問いかけようと振り向いて、真っ先に目に飛び込んできたのは。

🦄

何かが降ってくるのが、しっかりと見えてしまいました。
避けなくちゃ、そう思ったんですけど……中々、動けないものですね。

せめて、隣にいるキミだけでも助かるように。
手荒な真似をしてごめんなさい、そう思いながら思い切り押してしまいました。

良かった、そう思う暇もなく、全身に酷い痛みが襲いかかりましタ。


キミの驚いたような顔が、無事な様子が見えてボクは安心したんデス。

水無月「……アクリ!」

……大丈夫、デスよ。これくらい、すぐ治りますから。


OP
負傷→祀願様、ファルマー・キャンベル様
見せしめ→アクリ様