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Hizuki
2018-09-16 10:07:35
10500文字
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FF14
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14ふせったーログ[オル光・ルン光・アイ光・その他]
【FF14】オル光・ルン光・アイ光・その他。ふせったーに上げていた分のSSまとめ。
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『業務とは一体何ですか?』(アイ→光)
定時まであと2時間半。
今日の仕事が終わればようやく週末。
他部署への書類を届けて、今週末は何をしようかと考えながら自分の机に戻ると新着メールが一通。
差出人の名前は
―
アイメリク・ド・ボーレル。
何の冗談かと一度画面を落として立ち上げ直してみるも、その名前が見間違いではないと知らされるだけ。
弊社のトップ、つまり社長からのメールということ。
『このメールを見たら、社長室まで来るように』
社長直々に呼び出しとは一体。
しかも内線ではなく、個人宛のメールで。
ここ数日の自分の行いを振り返るも、呼び出されるに値するようなことは何もないはず。
タンブラーのコーヒーを一口飲み、深呼吸をして覚悟を決めると、また席を立って社長室へと向かう。
コンコンとノックし、そのドアを開ける。
「失礼致します」
「急に呼び出してすまない」
来ることが分かっていたからか、ドアはあっさりと開いた。
私の姿を見た社長が立ち上がって微笑んだ。
「いえ
…
」
呼び出された理由が分からず、ドアを閉めて立ち尽くしていることしかできない。
室内にふわりと漂っている甘い香りは社長お気に入りのシロップの匂いだろう。
「
…
時に甘いものは好きかな?」
「
…
え?まぁ好きですよ」
何を聞かれたのかを理解するのに数秒。
「そうか、それはよかった。これを見てほしい」
そう言って私の方に歩いてきて、手渡されたのは近隣エリアの地域雑誌。
その雑誌からは1枚の付箋が飛び出している。
ぱらぱらと雑誌をめくり、付箋の貼られているページを開くと、マカロンで作られたかわいらしいオブジェの写真。
ケーキやパイ、シュークリームにゼリー。
そして、それらのスイーツが盛られたお皿を手にして笑顔の女性達。
これはいわゆる。
「スイーツビュッフェ、ですか」
「ああ、今週末までしかやっていないそうでね」
机の側に戻ったその人は外に目を向けていた。
窓ガラスに反射している表情は至って普段通り。
特集を組まれ複数ページに渡っていて、もう1ページめくると付箋が更に1枚。
この一帯で一番人気のレストラン、ビスマルクのところに貼られていた。
開催期間を見れば確かに今週の日曜までになっている。
「それで君にひとつ依頼があるのだが」
「
…
何でしょう」
いつの間にか視線はこちらに向けられている。
何で呼び出されたのか、理由を悟った。
「私と一緒に行ってもらえないだろうか」
「
…
呼び出された理由ってもしかしてこれですか?」
私の問いに静かに頷いたのを見て、ああやっぱりと思う。
「男一人で行くには少し気が引けてな
…
そこで君に声をかけたということだ」
確かにこの写真を見るに男性一人で乗り込むとなれば躊躇われるだろう。
どの写真も女性だらけ。
けれど、男女二人でならばきっと彼女に付き合っている彼氏のように見える。
…
実際のところは逆だし、そもそもそういう間柄ではない。
「これは業務で
…
?それとも
…
」
「個人の、というと断られてしまうだろうから、個人的な業務で、ということにしよう」
「
…
承知しました」
ああ、またこの人は。
業務で、と言われてしまっては断る術を私は持たない。
以前もこんなことがあったのは記憶に遠くない。
…
これは職権乱用というやつなのではないか。
「もちろん、こちらから依頼している以上、代金は私が持とう」
「経費の無駄遣いだってルキアさんに怒られますよ」
「経費からでなければ問題はないだろう?」
秘書の名前を出すも気にした様子はない。
それどころかポケットマネーから出す気だこの人。
「業務じゃないんですか、社長」
「では日曜日の10時に迎えに行くから、そのつもりで」
指摘はするりと流された。
現地集合で大丈夫です、と言いかけて口をつぐむ。
きっと聞き入れてはもらえまい。
失礼致します、と部屋を後にした。
スマートフォンのスケジュールを開いて時間だけを入力する。
嫌なわけではない。
こうして社長が声をかけてくれているのだし、業務の名目で行こうか迷っていた場所に連れて行ってもらえるのだからむしろありがたいくらい。
けれど、相手は自分の勤めている会社の社長なのだ。
休日とはいえそれなりの格好でなければ流石にまずい。
そもそも休日にうちの社長はどんな格好をしているのかが分からない。
あの人を一番よく知っているであろうルキアさんに助けを求めるメールを送る。
明日は部屋のクローゼットとにらめっこだなと、戻った自分の机で溜め息を吐いた。
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