MN*B
2024-06-19 01:05:45
13883文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

頭に響くは怨嗟の声

 前回はシリアスホラーな戦闘描写有な話でしたが、今回はギャグ有のノリ軽めです。
主人公ネームレスじゃないんですけど、出すタイミング逃しました。次話には出す予定です。
注意書きは1ページ目にあります。(シリーズの説明文のとこにもあります)

 前作の閲覧、ブックマーク、いいね、ありがとうございます。
すごい設定の小説なのに読んでくださって感謝してます。

 アニメの感想になるんですけど…9話を二回見て気づいたんですが、伏線の張り方えげつないですね。
映画館の受付のお姉さんの腕時計。映画館の掃除用具横に落ちている服。
人間の調達先がちゃんと描写されてるの、見習いたいところです。
 
 
 


#オリ主 #五条悟 #夢術廻戦 #伊地知潔高
2021年1月9日 22:00



 思わず歯を食いしばったが、すぐにそれを解き、噛みつくように言い返す。

「じゃあ俺が聞いた声は!」

「呪霊が人間の真似をして喋ることはあることだよ」

確かに濁音交じりの声を発していたが、俺が言いたいのはきっとそういうことではない。
あの時感じた感情の奔流は、喋っているとは言えずなら一体なんだったのか?

 そう尋ねようとした時、部屋の入口のドアが開いた。
二人してそちらを見れば、スーツ姿の男が入ってくるところだった。

「うわっ暗。電気くらい付けたらどうです」

そう言うと、壁に手を這わせ電気のスイッチに手をかけた。

「伊地知!電気付けちゃ」

焦った五条悟の声が聞こえると同時に、光が瞬いた。


 フラッシュバン。最初に考えたのはそれだった。

「うッ

両目を庇うように腕を顔の前に出す。
チカチカと目に焼き付いた光が痛い。

「大丈夫?」

 顔を下に向け、残像が消えるの待つ。
それから少しずつ瞼を開けていき、明るさに慣れてから目を隠していた腕をそっと離す。
そろりと顔を上げれば、部屋は眩しかったが、見れないこともなかった。

「うわ〜伊地知が泣かせた〜」

「えっ?ええっ!?」

五条悟が揶揄うような声を上げ、スーツ姿の冴えない男が荷物を抱えてオロオロしている。
生理的に出た涙が流れていたのを、俺は手で拭った。

「あービビった。失明するかと

「ま、まさかこんなことになるとは申し訳ございませんッ」

こちらへビシッと頭を下げる伊地知と呼ばれていた男。
気にしないでくれと、彼の頭を上げてもらう。

「そのことについても話そうと思ってたんだけど、僕の予想が正しければ


 五条悟はそう言いながら、伊地知の持ってきた荷物から数枚の紙を取り出して、その内容を確認しているようだ。

「伊地知、これ見て」

そう言った五条悟は、1枚の写真を俺の顔と並べてみせた。
伊地知は困惑した顔で二つを見比べている。
横目で写真を覗くと、それは運転免許証の顔写真本来の俺の顔だ。

「ご姉弟ですか?」

「いや、同一人物だよ」

同一人物ゥ!?と驚く伊地知。
リアクションでかいなこの人

「え、じゃあその調査書の人物ってこの子なんですか!?」

「そうみたいなんだよねぇ

 五条悟はそう言った後、またも伊地知の荷物を漁って物を取り出す。
眩しいならこれ着けてね。と差し出されるのは、色の濃いサングラス。
スポーツサングラスだろうか。顔を覆うように少し湾曲した形をしている。
かけてみれば明るさが軽減されて、かけていない時よりもずっと楽になった。

サングラス越しに五条悟を見れば、彼は顎に手を添えて考えを話し出した。

「状況と状態から考えるに、人間辞めかけてる」