MN*B
2024-06-19 01:05:45
13883文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

頭に響くは怨嗟の声

 前回はシリアスホラーな戦闘描写有な話でしたが、今回はギャグ有のノリ軽めです。
主人公ネームレスじゃないんですけど、出すタイミング逃しました。次話には出す予定です。
注意書きは1ページ目にあります。(シリーズの説明文のとこにもあります)

 前作の閲覧、ブックマーク、いいね、ありがとうございます。
すごい設定の小説なのに読んでくださって感謝してます。

 アニメの感想になるんですけど…9話を二回見て気づいたんですが、伏線の張り方えげつないですね。
映画館の受付のお姉さんの腕時計。映画館の掃除用具横に落ちている服。
人間の調達先がちゃんと描写されてるの、見習いたいところです。
 
 
 


#オリ主 #五条悟 #夢術廻戦 #伊地知潔高
2021年1月9日 22:00



 二人が部屋から出ていくのを見送る。
押し付けられた中身を広げてみると、男物の服が入っていたまぁそうなるよな。
今の身体が男なのもあって、ばっさばっさと手早く着替えていく。
靴下と靴も入っていたが、足を洗わずに履いていいものか迷う。
やっぱやめた方がいいよな、歩いてきたとこ全部土足だったし。トイレも裸足で入ったし。
どっかいい感じに洗える場所がないか聞かないとな

 ひとり頷いていると、電話を終えたらしい五条悟が戻ってきた。
伊地知という男はいない。ほかの用事もありそうってか押し付けられそうなタイプだし、忙しいんだろう。
そう自己完結している間に、五条悟は改めて俺の向かい側のソファーに座っていた。

「服のサイズは大丈夫そうだね。靴はダメだった?」

「いや足洗ってから履いた方がいいかと思って」

「それもそっか~。裸足が好きなのかと思っちゃった」

それはあってる。
別に話すことでもないから言わないが。


 彼は仕切りなおすように手を叩いて話し出した。

「そうそう、君には話しておかないといけないことがあるんだけど今の君には二つの選択肢がある」

一つ目!と指を一本立てて笑顔を見せてくる。

「君には是非とも!呪術師になってもらいたい」

?」

呪術師って、呪術を使う人のことだったよな?
俺が本当に呪術を使っているかは置いておいて、彼が話した推論だとすでに俺は呪術師なのでは?

「この場合の呪術師は、職業になるかな。呪霊を祓うお仕事です!」

なるほど。

笑顔のまま彼は、二本目の指をスッと立てて

「もしくは死」

「!?!?」

落差がひどい。
さらっと言ってるけど、呪術師にならないなら死ねって言われてるよな?

「選択肢ねぇじゃねーか!なるしかなくね」

「あれ?なんで死ななきゃいけないのか、気にならないの?」

不思議そうに聞いてくる目隠し野郎死ねって言ってくる側が聞くことか?

「話してくれるなら聞くが

気にならないわけじゃないものの、聞いたってどうしようもないことだろう。
人の都合で死ななきゃならないなんて、どうせろくでもない理由ばかりだからな。


 返事を聞いた五条悟は、やっぱり気になるんじゃ~ん!と言ってくる。ウザがらみするタイプだこいつ

「君が未完成の呪物って話はしたけど、完成させることもまだ可能な状態のままなんだよ」

蠱毒は、残った一匹が祀られれば完成するんだったか
条件がアバウトだが、もし完成すれば俺は死ぬことになりそうだ。まず完成されるとマズいんだろうが。

「だから君をそのまま家に帰すことはできないし、死んでもらった方が早いといえばそうなんだけどね君もそれは嫌でしょ?」

「まぁ好き好んで殺されたいとは思わないが「それなら呪術師になって自衛できるようになってもらわないと困るんだよね~!!」いや食い気味

こいつマジで人の話を聞かないな
電話の時に察してたが、直接話しててもこれなのかよ。
改めて相手の性格にゲンナリしている間も、勝手に話を続けていく。

「そんじゃまぁ、呪術師になるってことでいいよね?はい決定~!」

こいつマジで人の話聞かねぇな!!
さっきの伊地知って人は、こいつの相手をしてるから冴えないんじゃないのか?


 ほらほらと促されるままに、履くものだけを持って立ち上がる。
置いてけぼりになる書類と自分が脱ぎ捨てた服をみて、少しだけ不安になった。

俺は彼の顔見上げた。

「これから俺、どうなるんすか」

「ん?僕と視察に行くんだよ」




 数時間後。




「視察っていやここ俺の実家」

五条悟と一緒に立っている場所は、久しぶりに見る俺の家の前だった。





続く








次回
「この辺って、死体とか埋まってないよね?」
「死体っていうか、人柱なら埋まってる」
マジ?」
「マジ」








【小説おまけ:本編読了後推奨】
 
 
 「ハイハイ、わかってますよ。え?ちょうどいいから構いませんけど」

薄暗い通路で、五条さんの話し声だけが反響している。

伊地知は、誰でもいいから状況を説明して欲しかった。
あっやっぱナシ、誰でもは良くなかった。
五条さんは適当なところがあって期待できないし、中にいる少年は得体が知れないしもっと話が通じそうな人が良かった。

そう考えて肩を落としていると、そこに手を置かれる。
びくゥッと背筋が伸びた。

「伊地知、新幹線の時間調べといて。行き先はさっきの彼の地元で一番最寄りの駅ね」

「は、はい。わかりました」

「出来れば今日中ので、チケット取るなら二人分頼むよ」

「二人分ですか?」

「うん。経費で落としてね~、ちゃんと任務だから」

五条さんはそう言い残すと、少年を残してきた部屋に戻っていった。
 
 
彼の地元って、さっきの調査書の情報でいいんだろうか?

肩を落としてため息をついた。
 
 
【終】