MN*B
2024-06-19 01:05:45
13883文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

頭に響くは怨嗟の声

 前回はシリアスホラーな戦闘描写有な話でしたが、今回はギャグ有のノリ軽めです。
主人公ネームレスじゃないんですけど、出すタイミング逃しました。次話には出す予定です。
注意書きは1ページ目にあります。(シリーズの説明文のとこにもあります)

 前作の閲覧、ブックマーク、いいね、ありがとうございます。
すごい設定の小説なのに読んでくださって感謝してます。

 アニメの感想になるんですけど…9話を二回見て気づいたんですが、伏線の張り方えげつないですね。
映画館の受付のお姉さんの腕時計。映画館の掃除用具横に落ちている服。
人間の調達先がちゃんと描写されてるの、見習いたいところです。
 
 
 


#オリ主 #五条悟 #夢術廻戦 #伊地知潔高
2021年1月9日 22:00




 記憶_取り留めのない日常
 記憶_嫌な思い
 記憶_
 記憶_俺が殺した。

  「どうして


 その声によって、これが夢だとわかった。

「チックソが……

半分寝言、半分独り言が口から出る。そしてそのまま脳が覚醒し、目が覚めた。

?」

 まず目に入ったのは、手枷だ。俺の腕に嵌められているそれは、中世とかで使われていそうな木製穴の空いた二枚の板の間に、俺の腕が拘束されている。
首こそ固定されていないが、まるでギロチンにかけられる前の罪人だ。
そんな手の下に見慣れない服を着た足が見え、今俺が座っているらしい椅子があった。座ったままの体勢で寝ていたらしい。
下を覗けば、足首に枷はなかったが裸足だ。
しかもなんだこの服装今自分が着ている服は病衣みたいだった。


「や、目が覚めたかい?」


 顔を上げれば、コンクリートで出来た灰色の壁。それを背にした、いかにも怪しい男がいたのに気づく。
彼は机ひとつ分くらいの距離を開け、俺と向かいあうようにして椅子に座っている。

 黒い服装に色素の薄い髪、顔には黒い目隠しがされている。年齢はおそらく20代か30代くらいだろうかまぁ若いと思う。
手足を持て余しているのか、足を組んだり、手を合わせたりしていた。
なんだコイツこんなやつ知らないと思いたかったが、どこかで見たような。

 「寝てたと思ったらいきなり喋るんだもん、びっくりしたよ。口悪いね、君」

まるで親しい友人に話しかけるように、軽く、にこやかに、笑いかけてくる。
授業中に居眠りしていたヤツを面白がるクラスメイトのような距離の近さ。

まさか、知り合いじゃないよな?こんな時自分の頭が信用ならないのが最悪だった。
いやさすがに、人に手枷はめてくる目隠し野郎とは知り合いじゃないと思うというか願った。

アンタ、誰だよ」

乾いている喉がひきつれて、掠れた声が出た。

「五条悟呪術高専の教師やってる。君は?」

俺は。俺に、名前なんてなかった。名乗っていい名前も、肩書きも持っていない。
身体についた名前は知っていたが、できれば名乗りたくなかった。

「話したくないかい?それとも、答えられないのかな」

その言葉に、ぐっと歯を噛み締める。

「君、眠る前の記憶はある?ちょっとおさらいしてみようか」

「僕が知っている限りにはなるんだけど、君は小学校のグラウンドに居てね

眠る前、小学校のグラウンド眠る前の記憶を辿る。



 音を立てて人影が倒れこむ。
そこには死体。それを見下ろす俺。
俺の手には、なぜか拳銃黒いオートマチック式ハンドガンだ。俺がイメージした、相手を殺すための武器。

………もしも〜し?」

声がかけられていることに、すぐには気がつけなかった。
聞いたことのある声だと気づいたから、後ろを振り返った。

知らない人だった。
今ならわかるが、五条悟と今しがた名乗った男だった。

もう俺は、疲れていてなんと言ったんだったか。それとも、言葉になっていなかったか。



「そうかいそれじゃあ、おやすみ」

五条悟は優しく慈しむような声で、俺にそう言って


素早く、俺へ腹パンを食らわせた。
気がつけば衝撃があった、と言ってもいいそのまま俺は気絶した。



 「って、感じなんだけど。どう?記憶ちゃんとある?」

俺にやったことを覚えていないかのように、にこやかに話しかけてくるそいつため息がでた。

「いや『おやすみ』じゃねぇよ俺の記憶だと腹パンで気絶なんだけどマジ?」

目の前の男を見る気も失せて、周りを見渡す。狭く殺風景な知らないコンクリート打ちっぱなしの部屋。俺たちが座っている椅子以外に物はなさそうだ。
壁には窓ひとつなく、取り調べ室よりも物置に近かった。

 「なんだ~。意外と大丈夫そうだね」

その声は、拾ったケータイから聞こえたのと似た声だ。ノリと話し方も同じだから、あの時話した相手はこいつだろう。

警戒する気にもなれなくて、手枷の嵌められた腕をだらりと持ち上げる。

「これ、外してくれね?つかなんで拉致監禁されてんだ俺、ここどこだよ」

「んー順番に話していこうか。とりあえずその枷はまだ外せない、斬新なアクセサリーとでも思っててね」

特殊過ぎんだろ
言いたいことはあったが、まずは話を聞くことにした。

「君が事件に巻き込まれてたからね、事情聴取をするために起きるの待ってたんだよ。最初に君が運ばれたのは病院だったんだけど、状況が変わってさ~ここで拘束することになっちゃった」

「生き残った人の証言で、君には呪詛師の疑いがかかっている。心当たりあるだろう」