MN*B
2024-06-19 00:59:31
13029文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

その身に巣食うは蠱毒也て

考えた時系列がちょうど今の時期にぴったりだったので、勢いで書きました。投稿するのは初めてでして、読みにくかったらすみません。
詳しい注意書きは小説1ページ目、もしくはシリーズ概要にあります。
アニメはまだ8話までしか見てません…矛盾やおかしいところがあったら、どうにか修正加筆しようかと思います。
オリジナルモブがいたので、一応オリキャラタグ入れてます。

追記:いつの間にかブックマークを100以上もいただいてました!ありがとうございます。



#オリキャラ #五条悟 #夢術廻戦 #オリ主 #二次創作小説1話リンク集 #夢術廻戦100users入り #もっと評価されるべき #夢術廻戦長編第一話リンク #名作
2021年1月6日 22:51



 ふと、外に行こうと思った。思い立ったのは深夜だったが構うものか。
寝巻きに上着を羽織って靴下を履く。どうせ誰もいない片田舎の夜道だ、寒ささえ気にしなければどうということはない。雪も降らず積もらずの地域だから、寒さも言うほどでもないが。
見上げた空は、雲もほとんどなく月と星があるだけだった。
数日前に年も明けたが、いつもと何ら変わりないように見えた。俺とは違って。

 寝ている家族を起こさないようにして、静かに家を出る。外に出た後もしばらくの間、足音を立てないように恐る恐る歩いた。
道なりに進み角を曲がれば、振り返っても自分の家は距離と暗闇とで見えなくなっていた。
後ろめたさからか少し詰めていた息を思いっきり吐き出すと、白いモヤが立ち上る。掛けている眼鏡が薄く曇った。重たいフレームを押し上げると、すでに鼻の頭が冷たくなっているのがわかった。

 どこに行くあてもなかった。家から出かけたのも意味はなかった。

 ブラりと歩き出した足はなんとなく、昔行き慣れた道を選ぶ。小学校へ行く道のりだ。
浅い川の横を過ぎ、用水路の蓋の上を歩く。頭で植木の葉を掠めていく。
 通る道は同じでも、記憶にある光景とはだいぶ変わっていた。
前を通る度に吠えたててきた犬も、今や小屋だけで色褪せていたし、金網の向こうから飛び出ていた薔薇の枝は、その庭のあった家ごと更地になっている。
街灯は一本、二本十字路にあればいい方で、月明かりの方がよほど照らしてくれていた。

 辿り着くのは小学校のグラウンドではなく、その横にある小さな森だ。山というには小さい面積で、丘と言う方が正しい。
周りに明かりがなければ中にもない。あるのは人工的に作られた小川と歩く場所の決められた道だけだ。
この時間の小学校は、正門はもちろん裏門からも入れない。グラウンドにも背の高い金網が掛かっている。だが、この学校に通っていたなら誰でも知っている抜け道がある。それがこの場所だった。
正直この場所は森未満だが、森と呼ばれる以上森なのだろう『ようこそ!ホタルの森』というペンキの禿げかかった看板を尻目に、中へ進む石階段へと足を進めた。