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無窓居室
2024-03-19 16:46:22
10972文字
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Pixiv年越し創作ラリー2023→2024
Pixivの年越し企画に応募したものを収納しました。
あまり時間がなく粗い部分も多いですが、ドタバタからほのぼのまで色んな😈👹😈を書けて楽しかったです。
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『カウントダウン』
目が覚めるともうじき0時を回るところだった。
区切りの瞬間。新しい年を迎えるとき。
傍にある体は悪魔とは思えない温もりを帯びて、穏やかな寝息を立てている。ほかに何事もない。
それで充分だし、何なら望んだ以上の晩だったのだ。YouTuberの年越しは忙しい。今夜会えたのが奇跡みたいなものだ。こうして一つのベッドに身を横たえているのも。
それでも、この瞬間に眠りから覚めてしまったものだから、何かが起きて欲しいような、起こさなければいけないような気になってしまう。
例えば、秒針が0を指す瞬間にキスするだとか、永遠の愛を誓う言葉を囁いてみるだとか、お伽話のようなことを考えているわけではないけれど。
〝考えているわけではない〟などと思うのは考えているからで、アカネは、こと恋については、考えるほどに何もできなくなる。
幸せと、少しの寂しさに痛む胸を押さえて、寝てしまおうと寝返りをうったとき、指先に触れるものがあった。
気のせいかと思った。けれども悪魔の指はさり気なく、しかし確かに存在を伝えようとするようにアカネの指に絡んで、痛いほどに固く握られるより確かな繋がりになる。
「
……
起きてるだろ」
笑ったはずが泣きそうな声になってしまった。いつか、同じベッドで目を開けたまま寝ていたブラックが今は目を閉じて起きていて、こんなささやかな意趣返しをしてくる。
悪魔だけあって捻くれ者だ。
時計の針がちょうど0を指した。
2024/01/07
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