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無窓居室
2024-03-19 16:46:22
10972文字
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Pixiv年越し創作ラリー2023→2024
Pixivの年越し企画に応募したものを収納しました。
あまり時間がなく粗い部分も多いですが、ドタバタからほのぼのまで色んな😈👹😈を書けて楽しかったです。
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『年越しジャンプ』
「年越しジャンプ?」
「はい。新しい年になると同時にジャンプして〝年越しの瞬間地上にいなかったー!!〟ってやる、あれです」
「なんか見たことあるな。ブラックはそれがやりたいんだ?
……
よし、任せろ!」
年末らしいコラボをしようとアカネを招いた自宅。説明の途中でいきなり相手に横抱きにされ、ブラックは呆れ半分、困惑半分で瞬きをした。
「何やってるんです?」
「あれ、こういう意味じゃなかったの?てっきりアタシのジャンプ力を貸せって意味かと
……
」
「普通に一緒にジャンプでいいじゃないですか。遊び心の企画なんですから」
「なんだぁ
…
」
ブラックを下ろしたアカネは少し不服そうにしたが、リハーサルの声をかけると屈伸の準備運動をしてやる気充分だ。
何だかんだ、自分より先輩のライバルであるブラックに、コラボ相手として誘われたり頼りにされることを嬉しく思う気持ちが隠せていない。ブラックもアカネに見えない角度で笑みを溢した。
「では、いきますよ。3、2、1
……
」
「ゼロ!
…
ぎゃっ!?」
ブラックの住むマンションは魔界の鉄筋コンクリートでできていて、鬼の脚力と石頭でも簡単に壊せるものではない。
合図と共に思い切り飛び上がったアカネは、天井に頭をぶつけて悲鳴を上げた。
「
……
さん、アカネさん」
「ぅぐ
…
何だ
……
ブラック
…
?」
アカネが呼び声に目覚めると、今度はブラックがアカネを抱き上げ顔を覗き込んでいるところだった。
「うゎっ!?ど、どうしたんだよ
…
」
「こっちの台詞です。心配したんですから
……
もう年越しですよ」
打った頭には氷枕が当てられ、痛みも大分和らいでいる。もう大丈夫と姫抱きから降りようとするアカネを、黒い腕がますます強く拘束した。
「またぶつかられたら屋根に穴が空いちゃいます。アカネさんのご提案通り〝一緒〟に跳びましょう」
耳まで裂けた悪魔の口が悪戯っぽく吊り上がる。
時計が0時を指した瞬間、ブラックはジャンプし、同時に背中の翼を広げ、マンションの窓から外へ飛び出した。
予想外のことにアカネが悲鳴を上げる。黒い翼は夜風を切って空高く舞い上がる。
「ばっ
……
こんなの反則だろ!この悪魔ーー!!」
「カーッカッカッカ!!ディスイズ Happy New Year!!」
魔界も今夜は年越しだ。都心に近いマンションの周囲は極彩色のネオンサインで溢れ、毒々しい色の花火が上がっている。
否応なしにきつく抱きついて来るアカネをかかえたまま、ブラックは夜景の光にその身を踊らせた。
2024/01/07
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