Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
黑野羊
2024-03-24 00:33:08
4636文字
Public
意味不明小説
Clear cache
意味不明小説《2》
意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
白い悪魔/カランからん/質問。/少年と猫/小噺:マクラ/檻/歪/櫃/書/白
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
書
---彼はただひたすらに真っ白な原稿を目の前に広げ、ひたとも言葉が浮かばない己の頭を抱えていた。そして---
「どうだい、調子は」
声を掛けられ、顔を上げると、にこやかに笑うクラスメイトがいた。
「
…
まぁまぁかな」
「そろそろお昼だ。学食に行こう」
「そうだな」
ペンを置き、席を立つ。
学食までの螺旋階段をのんびりと降りながら、壁にびっしりと収められた大小様々な書物を見上げる。
「やぁ相変わらず随分な量だ」
天の果てまで続く螺旋階段と壁と書物。
降り注ぐ知性の埃はきらきらと光る。
「まったく、小説家になんてしなきゃよかった」
「はは。大変そうだな」
「そっちのは?」
「一人は有能な大統領に、もう一人はその国を狙うテロリストの頭にしてやったんだ。時系列が一緒だからね。こうした方が話が運びやすくて楽しいよ」
「二人掛け持ちしてもそんな楽しみ方があるんだなぁ」
「まぁね。で、苦悩している小説家はどうするんだい?」
「入水自殺でもさせようかなと」
「定番だな」
「まぁね。そっちのが書きやすいし。ちょうどそいつと交際してる女の話を前の席の子が書いてるから、一緒に自殺させてやろうかと」
「ふーん?平気なの?」
「その子も息詰まってるらしいから、ちょうどいいんじゃない?」
「次は誰のを書くんだい?」
「小説家以外ならなんでもいいよ」
小説家の最期の台詞を考えながら、券売機のA定食のボタンを押した。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内