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玲緒
2021-03-01 23:53:10
8466文字
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#sansterweek2021
Twitter企画#sansterweek2021に寄稿した小説のまとめになります。
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Day 4: “Hey, look at this”
三月三日
部屋に自分以外の気配がある。そんな生活も四日目に差し掛かった頃。リビングのソファでうたた寝をしていたサンズの耳に、嬉々とした彼の声が聞こえてきた。
足音は立てず、でも声は高らかに弾んでいる。これは、何か面白いものを見つけたか、良い結果が出た時の反応と同じだった。
「ん
……
? どうした、G?」
ゆっくりと体を起こして、二階へと続く階段を見る。すると、ちょうど階段の中腹に彼の姿を見つけることができた。
手に何か白っぽい布を持っている。
「ねえねえ、サンズくん! これ見て! コレ」
ずるずると滑るように階段を下りてきた彼は、サンズの前までやってくると、持っていた白っぽい布を広げて見せた。
それは、サンズがクローゼットに隠していた古びた白衣だった。
「これ、君が子供の頃に着ていた白衣だよね? 懐かしいなあ
……
」
そう言って広げた白衣を見つめる彼は、とてもキラキラとした目をしていた。
持っている白衣はだいぶ年季が入っていて、あちこちに埃やコーヒーなどのシミが目立つ。裾の部分は擦り切れていて、だいぶボロボロだ。そして何より、サンズが着るにはかなり丈が長すぎる。明らかに大人の着るような長さだ。
それでも彼が言った通り、その白衣は小さい頃にサンズが着ていたものだった。その証拠に
……
白衣の裏側に刺繍されている彼の名前を塗り潰して、黒のマーカーで、拙い字で『Sans』と書かれている。
まるで昔の記憶を思い出しているような
……
そんな顔をしている彼を見て、サンズはふとあることを思いついた。
「あー
……
G?」
「うん?」
「それ、貸してみな?」
そう言って、サンズは白衣に手を伸ばした。彼の手から白衣を受け取り、ソファの前に立つ。不思議そうに見つめる彼の視線を感じながら、ゆっくりと古い白衣に袖を通した。
びっくりした顔をする彼に向かって笑いかける。
「どうだ? 懐かしいだろ」
ニヤリと笑って彼の前でクルクル回ると、動きに合わせて白衣の裾が宙を舞う。
昔に戻ったみたいだ、と懐かしむ彼の声がする。その声音は本当に嬉しそうで、サンズも胸の辺りがじわじわと温かくなっていくのを感じていた。
「しょうがねえ。今日は一日、この格好でいてやるよ」
「え? 良いの?」
「ああ」
何ならコーヒーも淹れてやるぜ? と言うと、彼はすかさず「あの時みたいに苦いのはやめてね?」と言って苦笑した。
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