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yn
2023-06-16 23:54:21
13001文字
Public
拳コユ
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【よよ恋2展示作品】day by days (わやわや学パロ拳コユ)
今年の1月に頒布し完売済の再録集に収録していたわやわや学パロ拳コユのweb再録に書き下ろし追加したものです。自分でも設定はよくわかってないので、一ページ目のなんとなくの設定をお読みいただき、あとはフィーリングでお願いします。※公式で出た学パロとは全く別物です一切踏襲してません※気が向くと増える
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ビニール袋をカサカサ、火挟を意味なくカチカチ。学校の周りをぐるりと一周、ゴミを拾いながら歩き回る。週に二度回っているけれど、それなりにゴミは落ちているもので。タバコの吸い殻や飴玉の袋、空き缶なんかを袋に放り込みながら歩くと、校舎の裏門にたどり着く。
こちら側には部室棟や道場がある。空いた窓から、朝練に励む男子の声がワイワイ響いていた。
意味なくウロウロ歩き回る。来るかな。来ないかも。今までの経験からすると、会える確率は六割程度。予鈴時間ギリギリまで粘る価値はある。
しゃがみ込んで、外壁の根元に生えた雑草をひく。ぷちぷち、わざと少しずつゆっくりと。無心で草むしりを続けていると、道場の方から何やら雄叫びが聞こえた。多分朝練終わりの挨拶だ。どたどた階段を降りてくる音がする。
生徒は部室棟にあるシャワールームへ直行するはずだ。でも、あの人は違う。
道場から出てくる人影がひとつ。下駄を突っ掛け、胴着の襟をバタバタ言わせて風を入れながら、教室のある本棟へ歩いていく。一度見たら忘れない、いかついお顔とスキンヘッド。
〝先生、おはようございます〟
めいっぱい声を張った。あまり大声を出すのが得意ではないから、たいした声量は出ない。
けれど大丈夫。
「ん! おはようさん。今日も精が出るなァ」
あの人は絶対に、わたしに気がついてくれる。
汗を拭きながら、ニカリと歯をみせて笑ってくれる。
ペコリと頭を下げると、彼は軽く手を振って建物の中へ吸い込まれていった。
〝
……
はぁ
……
〟
ほんの五秒ほどの時間。それでも会えた。よかった。次のチャンスは四限の現国だ。今日は二限に調理実習がある。クッキーを焼くらしい。あの時みたいにまた美味しいって言ってもらえるよう、頑張らなくちゃ。
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