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kr0mm333
2026-06-13 16:02:13
10521文字
Public
バチ(腐)
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六平先生は靡かない
こちらはチヒ柴webオンリー「最高の共犯者」展示作品です。
開催おめでとうございます!
年齢逆転チヒ柴の学パロです。
チヒ柴ですが、未満な感じかも。
六平先生→柴の高校の非常勤講師。担当教科は数学。職員室に机がないので準備室にいる。柴君の誘惑に靡かない大人。
柴くん→高校2年生の梅雨に六平先生と出会った。六平先生に日々ちょっかいをかけては軽くあしらわれている。顔よし頭よし、運動神経よし。モテる要素しかない。
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数学準備室には、いつものように二人の姿があった。
「なあ、センセー。ちょっと付き合ってや」
机に肘をついた柴が、教科書に書き込みをしている千鉱に話しかける。
「どこへ?」
千鉱は視線を外さないで返すと、柴は「んー」とわざとらしく考え込んだ。
「じゃ、メシでも」
「いいぞ」
まさか即答されるとは思っておらず、「ええの?」と恐る恐る聞き返す。その声に顔を上げ、千鉱が柴の方を向いた。
「何だ、その顔は」
「いや、断られるモンかと」
今まで、何度柴が誘っても断られてきた。
そんな千鉱が即答でいいと言ったのだから、蒼天の霹靂かと思わず窓の外を見てしまうのも仕方がないはずだ。
「言っただろう。最低限、社会人になって出直してこいって。お前ももう立派な社会人だからな」
『最低限、社会人になって出直してこい』
それは、柴の名前よりも言われた回数の多い千鉱の文句だった。
断られるということは、まだ自分が子供であると言われているようなもの。だが、今日初めて千鉱は柴の誘いを受け入れた。
「そっか
……
やっと、かあ」
ほんの少しだけ声が歪む。
千鉱はそんな柴の頭を二、三度撫でる。
「もう子供やないんですけど」
「それもそうか」
されるがままだった柴から離れると、千鉱は机に置いたペンを握った。
「そういうわけだ。話の続きは仕事が終わってからで
――
な、柴先生?」
「えー」
「えーじゃない」
ここで会話は終わりとばかりに仕事を再開した千鉱に「けちー」と言って、柴はのそりと起き上がった。
そして、寒気がしたようにぶるりと体を震わせる。
「アカン。センセーに柴先生って言われたら、めっちゃ背中ムズムズする」
「そこは
……
慣れるしかないな」
千鉱は相変わらず非常勤だ。家業が優先で学校へ来る頻度も高くない。
だから以前、「何年経っても、先生と呼ばれるのは慣れないな」とこぼしていたことを思い出す。
「んー。俺も六平先生って呼んだ方がええやんな?」
「ややこしくなるが
……
まあ、いいんじゃないか?」
柴の中で、センセーと呼ぶ相手は一人だけ。
「センセー以外を名前で呼んだら大丈夫やろ」
「それはそれでややこしいな
……
」
「センセーと俺が分かったらええんとちゃう?」
千鉱は困ったように笑う。
「これからもセンセーって呼ぶから」
大事なことなのでもう一度告げれば、千鉱は「好きにしろ」と笑って頷いた。
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