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望野おもち
16143文字
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DRAPLS/Prologue③
続いたよ。ダークモードなどは解除して真っ白な世界で読んでいただけると楽しめるかと。
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「もう眠い」
「全然わかんないの〜」
「アカンわ1文字も入ってこん」
綾瀬御畝さん難波
ちんぷんかんぷん勢
は頭から煙を出している。これを暗唱し、ツラツラと連ねる剣城も凄いが、一言一句聞き取り頷く
宝生さん早乙女
インテリ派
も凄い。後でお願いしてメモらせてもらうとしよう。
「
……
なるほどね。だから"ここから出せ"って言ってもダメだったわけ」
「どゆこと?
美麗
みれー
さん」
第15条の封鎖解除の項目に触れているため、アルターエゴ管轄のこのシェルターは16人全員の同意がないと開かない状態だ。簡単に開け閉めしてしまえば、せっかくの安全性が損なわれてしまう。
如月
きさらぎ
さんはそのような予測を披露してくれた。確かに、私もかつていた避難シェルターであまり理解しないまま両親に言われたように同意を示した記憶がぼんやりとある。
「なーる。よく考えられてんね、作った人かしこ〜」
「
……
? あの〜ガチ素人質問で恐縮なんですけれども。第14条では市民のみが入れるって話ですよね? ラプラスたんも生体認証してたし。我々善良な市民。でも絶望の残党が紛れ込むってナンデ?」
「ラプラスザルなの〜?」
確かに矛盾している。そのための生体認証でもあるのだし、内部に紛れ込む前提の規則のように感じて不可解だ。入ってからの対策というより、そもそも入らないようにするのがアルターエゴの使命なのでは。
「擬態するんですよ、彼ら」
「はい。
……
たたかったことがあるので、しってます。かれらは、普段ニンゲンのフリをするんです。ふつうの人となにも変わらない」
小さく手を挙げた
鷹栖
たかす
さんが鋭い目をして呟いた。その真剣さと、抑揚の無さに「たたかったことがある」へのツッコミを忘れて流されてしまうほど。まるでちょっと知り合いとすれ違ったんですよねと、なんでもない世間話のように思えてしまう。
「つまり、普段は普通だけど豹変して赤目のバーサーカーになる
……
ってコト!? ですか!? それラプラスたんがチェックできないって!?」
「システムの仕組みまでは分かりかねますが、規則から読み解く限りではおそらく
……
」
「そ、そそそそそれってつつつつつまり、つまりつまり、こ、ここの中に絶望の残党が紛れ込んでる可能性はゼロじゃないって事ですよね!?!?! い、嫌です嫌です殺さないでごめんなさいなんでもしますからぁ!!!!!!!」
少し和やかな雰囲気、仲良くなりかけた超高校級の私達も、ピリッと雰囲気が鋭く凍った。頼みの綱のアルターエゴ:ラプラスの脆弱性がチラつくとこんなにも不安になる。明るくて思いやりのあるNEMIちゃんも、ノリが良くて元気な綾瀬も、なんとなく話のテンポが合う蔭山だって、もしかすると絶望の残党かもしれない。メモする手がしっとり汗をかいて不快になってきた。
「それは、多分ラプラスがどういう仕組みでここを保全するかってとこ次第かな。じゃあ
……
そろそろ、本丸を詰めてみようか」
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