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ここ
2026-04-22 18:37:34
19484文字
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小説
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【リバリン】リーバルの結婚🔞
<2025.8.31初出> リーバルの言葉も足りないがリンクの察しが悪すぎる故に拗れているリバリン
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「リトの村で、いや、リトの村じゃなくてもいいんだけど、君のお気に入りの場所ってどこ?」
ベッドの中にうつ伏せに寝転がりながら、リーバルがそんなことを聞いてくる。同じくリーバルの横に寝転がり、行為の後の心地よい気だるさの中で微睡んでいたリンクはオウム返しのように「お気に入りの場所?」と呟いた。
「そう、どこかある?」
「そうだな
……
」
リンクは目を閉じて自分の好きな情景を頭の中に思い描いた。広く豊かな自然にあふれるハイラルはいずれの地方にもそれぞれの魅力があり、気に入っている場所はいくつもある。けれど今のリンクが一番頻繁に足を運んでいるのは今ここにいるリトの村であることは間違いなくて、真っ先に思い浮かんだのもやはりこの村のことだった。
「
……
リトの巨岩のてっぺんかな」
リンクは緩慢に瞬きしながら、かつてメドーが鎮座していたリトの村の象徴とも言える巨岩を挙げた。厄災との戦いを終え、責務を果たした神獣たちは今は姿を消し去っていた。しかしメドーが消えてもなおリトの巨岩は変わらずリトの村を見守るように高く聳え立っていて、リンクはハイラルからその姿を視界に入れるたびにあそこにリーバルがいるんだな、と思いを馳せていた。リトの村に向かうときに徐々にあの巨岩が大きくなるのを見ては、もうすぐリーバルに会えるという実感が湧いてくる。てっぺんに登って佇めば、リーバルの愛する空に近づくことができる。リトの村の巨岩はリンクにとってそんな場所だった。
「珍しく気が合うね。僕もあそこはお気に入りだ」
リンクの答えに、リーバルは満足そうに頷いた。リーバルがベッドに腹這いのままベッドサイドに手を伸ばし、手帳を手元に引き寄せるのを見てリンクの中に嫌な予感が湧き上がる。
「結婚の誓いはあそこですることにしよう」
リーバルが手帳に何かを書き付けながらそう言うのを聞いて、リンクはがっかりした。リトの村の巨岩がリーバルとリーバルの結婚相手が愛を誓い合った記念の場所になってしまったら、きっとリンクはもうあそこを良い所だと思えなくなってしまう。リーバルがそういう目的で聞いているのだとわかっていたら、もっと適当な場所を挙げて誤魔化したのに。そんな小狡い考えが胸の中に浮かんでは消える。
(
……
でも、その時にはもうここを訪れることもないか。)
ハイラル王国とリトの村の関係はすでに強固なものとなっており、リンクが仕事で訪問することはほとんどなくなっていた。今のように私的に訪れることを止めれば、リンクがリトの村を訪れることもリーバルに会うこともない。
そう思い至ったリンクは、ただ小さく「いいね」とだけ答えた。
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