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ここ
2026-04-22 18:37:34
19484文字
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小説
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【リバリン】リーバルの結婚🔞
<2025.8.31初出> リーバルの言葉も足りないがリンクの察しが悪すぎる故に拗れているリバリン
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「知ってるかい。リト族は結婚の時に、相手に自分の羽で作った飾りを贈るんだ」
「へぇ」
誇らしげに語られる内容に、曖昧に相槌を打つ。
リンクはテーブルの上についた肘の上に頬を乗せながら、リンクの目の前でこれ見よがしに結婚の準備を進めるリーバルを眺めていた。
リーバルの結婚という衝撃的な事実をリンクがうっかり──リーバルにとっては不本意極まりないことだろうが──知ってしまってから、1ヶ月ほどが経とうとしていた。
リーバルが結婚する予定だということを知り、それと同時に自分の恋心に気づいたリンクは感傷的な気持ちになりながら関係の終わりを予感して涙したものだが、リンクの予想を裏切ってリーバルとリンクが会う頻度は落ちなかった。あの後もいつも通りに次の逢瀬の約束をして別れたし、その次もその次もいつも通りに約束が重ねられたのだ。
しかし何も変化がなかったかと言えばそうでもない。
というのも、今までは会ったらほとんどすぐさま行為に及んでいたところを、最近は必ずしもそういうわけではなくなっていた。もちろん時間が惜しいとばかりに熱を分かち合うこともあるが、一回で終えて残りの時間はベッドの中で穏やかに話をすることもあるし、今日のようになかなか行為には及ばずに結婚の準備に勤しむリーバルの様子を眺めているだけの日すらある。行為の回数が減るのは、リーバルがリンクの身体に別れを告げる予兆のように思えて物寂しかった。リンクとの行為の回数が減った分、結婚相手と情を交わしているのだろうか。ついついそんな下世話なことを考えてしまう。大体、今日のように行為をしないで過ごす日は一体なんのためにリンクは呼ばれているんだろう? どうしてわざわざリンクの目の前で結婚の準備をするのだろう? 幸せな自分を見せつけてリンクに悋気を起こさせて反応を楽しむだとかはリーバルの性格的にもリーバルとリンクの関係的にも考えにくいし、そもそもリンクがそんな面白い反応を返さないことはリーバルだってよく知っているはずだ。リーバルの意図が全く読めない。
しかしそんな疑問を抱えながらも、行為がなくてもリーバルに会えるのは嬉しくて、リンクは重ねられる次の逢瀬の約束に頷き続けている。
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「そういえば、ハイリア人は結婚する時に何か贈り物をしたりするのかい?」
リーバルが手元で作業している羽飾りから目を上げずに聞いてくる。
リンクは幼い頃から近衛騎士として生きるための訓練に没頭してきたため、そういった風習についてはあまり詳しい自信はなかった。しかしまだ自分が生まれ故郷に住んでいた頃に一度だけ見たことがある、村の広場で行われた結婚式の様子を思い出しながら「指輪を贈るのが定番だと思う」と答えた。
「指輪か。僕はできないな」
リーバルはチラリと自身の指先を見て言った。器用に動かし繊細な羽飾りを作ってはいるが、リーバルは大空を縦横無尽に駆け抜けるのに相応しい太く力強い指をしている。確かに、リーバルに指輪は似合わないだろうなとリンクも思った。大空を飛ぶのにも、弓を引くのにも邪魔になってしまう。
「他の物じゃダメなのか?」
「ダメってことはないと思うけど。でも、指輪を紐に通して首飾りにする人もいるよ」
生まれ故郷では女性たちは指輪をつけていることが多かったが、男性は仕事柄指輪をつけるのが難しい人たちもいたように思う。騎士として日常的に剣を握っていたリンクの父も、確かそうだった。朧げな記憶を頼りにそんなことを答える。
「それはいい!」
リンクの答えが気に入ったのが、リーバルは機嫌良さそうに笑った。思えば出会った頃のリーバルはリンクに対してつっけんどんな態度を取ることがほとんどだったのに、今では随分と柔らかな表情も見せてくれるようになった。怒らせたり、逆にこちらが怒ることも少なくはないのだが、それと同じくらい笑って過ごすことも増えたと思う。リーバルの横顔を眺めながらそんなことを考える。
「どうかした?」
黙って自分を眺めるリンクに気づいたリーバルが少しの間作業の手を止めて、ちらりと横目の目線をリンクに投げた。それになんでもないよと答えると、リーバルは「そう?」と言って再び手の動きを再開させた。鼻歌を歌いながら羽飾りを作る作業を続けるリーバルの横顔を、リンクはずっと眺めていた。
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