柚子茶
2026-02-13 23:41:21
5629文字
Public 私とリオルシリーズ
 

私とリオルとときどき先生

イッシュ地方タチワキシティにある、ポケモン保護施設「タブンネの里」。
そこでお手伝いをする少女リノンと、パートナーのお話。


 ふと、時計を見ると随分と時間が進んでしまっていました。もう帰らないと。牧場のメリープたちがお家に帰ると道が一気に暗くなってしまいます。
「もうこんな時間ですね。今回の反省会はお終いです。暗くなる前に帰りなさい」
「はい、ありがとうございました。また来週来ますね」
 失敗はしてしまったけれど、大切なことを学べた気がします。リオルとの距離が縮まったような気も。今日は手を繋いで帰ろうかと話す私たちに、先生が優しく声をかけてくれました。
「君達はまだ幼い。たくさんの可能性を秘めている。だからね、この施設や学校だけでなく、たくさんの世界を見なさい。たくさんの人やポケモンと関わりなさい。そうして出来た繋がりや経験が、きっと君達の世界を明るくするはずですから」
……はい!」

 日が沈み始めた帰り道。いつもはママに持たされたポケじゃらしをしっかり握りしめて、少し早足で帰る道。普段ならちょっと怖い道も、リオルとならちっとも怖くありませんでした。
 ……この後、すごいドヤ顔のマリルを抱えて「ルリリがいきなりまん丸になった!」と慌てるお兄さんと一緒に、来た道を引き返すことになったのはまた別のお話です。

次のお話