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柚子茶
2026-02-13 23:41:21
5629文字
Public
私とリオルシリーズ
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私とリオルとときどき先生
イッシュ地方タチワキシティにある、ポケモン保護施設「タブンネの里」。
そこでお手伝いをする少女リノンと、パートナーのお話。
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ちょっとお話しましょうか、という先生に連れられ、施設の中の休憩スペースに来た私たち。先生は私にミックスオレを、彼にサイコソーダを渡すとゆっくりと話し始めました。
「さて、二人ともさっきのことが気になりますよね。あれはね、ルリリの覚えている技を変えたんです」
そう言うと先生は、先ほどルリリのおでこに当てた白い円盤を取り出しました。
「この『わざマシン』を使うと一瞬で技を覚えることができます。今まで運動に使っていたのは『やつあたり』。懐いていないほど威力が上がる技です」
「それってつまり、俺たちが仲良くなったから威力が下がったってことか?」
「はい。そしてさっき使ったこれは『わざマシン27』。中に記録されている技は『おんがえし』。リノンさん、これがどんな技か分かりますね?」
「仲良くなるほど威力が上がる技
……
」
私はようやく勘違いを悟りました。勝手な思い込みで相手を悪者と決めつけ、あまつさえ考えを正してあげようなどと、思い上がりも甚だしい。先ほどとは違った恥ずかしさと、心の底からの申し訳なさで顔を上げることができません。とても失礼なことではありますが、そのまま小さな声で謝りました。
「ごめんなさい。
……
弱いポケモンはいらないって捨てる人がいて、勝手にその人たちと同じだと決めつけて、とっても失礼なこと言いました」
「あー、そんなやつがいたら警戒するよな。あんまり気にしなくていいぜ。今回のは俺も悪かったし」
その言葉に驚いて顔を上げると、彼はバツの悪そうな表情で頬を掻きながら言いました。
「ルリリを保護したときにさ、俺は戦わせないから、技とか
とくせい
とか知らなくてもいいだろって思ってたんだ。最低限生活に必要なことが分かれば十分だろって。でもそのせいで、今回変に焦って迷惑かけちまったし。俺がちゃんとルリリのこと分かってたら、嬢ちゃんも勘違いしなかったろ。だからごめんな」
そう謝る彼に私は何も返せませんでした。
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