芹沢亀吉
2026-01-10 09:57:10
12543文字
Public 風刺
 

2025年12月8日

暴虐な軍国主義者の楠木武が恥をかく物語の通算121話目。女性が全裸になる場面もありますよ(白目)。


 日本国憲法を敵視し大日本帝国の復活を夢見ている点に関しては楠木も横堤も全く同じ。それ故かつての横堤は「皇国義勇軍」を密かに支持し組織拡大のため数々の支援をしたことも。保守第一党内では嫌われ者の横堤にとって「皇国義勇軍」はいざという時己が力尽くで主導権を握るための切り札。一方かつては横堤と仲が良かったとはいえ、楠木は極端な男尊女卑思考故内心彼女を「皇国義勇軍」拡大のための駒扱いしていたりする。そして念願の組閣が実現した途端に「皇国義勇軍」はもう要らないから解散と放言するのが横堤の汚いところ。

「楠木はん、この国は法治国家や。銃でドンパチして政権奪うとかそれテロリストのやり方やで。ウチは今総理、つまりウチは今法律そのものや。そのウチが皇国義勇軍は解散って言うたんやから、早よ解散しぃ。」

 つい最近まで「楠木はん、アンタが頼りや!皇国義勇軍こそこの国の希望やで!」と言っていた癖に手のひらを返すのが早いことで。己を法律そのものを言い張るのも増上慢極まりない上日本国憲法第41条により唯一の立法機関と定められている国会への冒涜に等しく、やはり横堤は日本国首相失格だ。

「この厚化粧婆!言わせておけば!」

 いきり立った楠木は衣服も下着も全て脱ぎ捨て運動不足に加え缶コーヒーの飲み過ぎが祟ったブヨブヨ体型が露わに。普段から己の全裸を見せつけ若い女性自衛官が悲鳴を上げるのを楽しむ楠木だけに、どうやら女性である横堤が悲鳴を上げるのを期待し全裸姿になった模様。

「見ろ、このミケランジェロのダビデ像にも勝るとも劣らない美しき全裸を!おっとこの楠木の裸体は毎日太陽を浴び続けた小麦色故冷たい大理石のダビデ像には無い温かみがあったか!至高の愛国者である俺様は人前で全裸になることが出来る!己の醜い素顔を隠すため厚化粧に頼る貴様には到底真似出来ん!さぁ、詫びろ!至高の愛国者である俺様を愚弄したのだから早く詫びろ!グハハハハ!」

 下品な声を上げ大笑いする全裸男楠木は完全に露出魔そのもの。

「そんな弛んだ全裸見せつけてウチにマウント取ったつもりなん?総理であるウチを、究極の愛国者であるウチを舐めとったらアカンでぇ!」

 横堤は全裸男楠木の言動を自分への挑発と捉え、よせば良いのにわざわざ自分も全裸姿に。「舐められたら負け」というチンピラにありがちな愚考がこの軽率な日本国首相をろくでもない方向へと突き動かす。

「どや!これが憲政史上初の女性総理の全裸!そして究極の愛国者の全裸や!ミロのヴィーナスにも負けへんでぇ!ウチの裸体は何人もの男を欲情させた実績があるんやぁ!アンタも欲情してええねんでぇ!」

 60代の横堤が両目を異様にぎらつかせ全裸になった様子を想像し欲情したいならご自由にどうぞ。

「グハハハハ!コイツは傑作だ!全裸になったせいで貴様の顔の厚化粧がより一層際立っていて滑稽この上無い!この楠木は日頃から化粧などに一切頼らんから全裸になっても恥をかくことは無いがなぁ!」

 いやいやいや、楠木も全裸になった時点で十分恥かいているから!そういえばこの物語の趣旨は「暴虐な軍国主義者の楠木武が恥をかく」だったような。

「楠木はん、アンタ、ホンマにアホやな!このウチの全裸の美しさがわからんの?何人もの男が股間のゾウさんピンッとさせて全裸のウチに跨って腰振ったのを知らんの!?」

 横堤、もうその辺にしておけ。

 横堤と楠木がどちらも全裸になり両目を異様にぎらつかせ画面の向こうの相手をひたすら罵倒、この醜態は何者かの手により世界中に生配信されたばかりか何と地上波の各チャンネルでも無修正のまま生中継され2人仲良く大恥をかく結果に。「至高の愛国者」を自称する楠木に対し「究極の愛国者」を自称する横堤、今回の両者の対決(笑)はひとまず引き分けということで。