roku
2025-09-27 09:04:55
7930文字
Public その他CP
 

沢北月間

沢北月間に書いた沢右SSをまとめたもの
CP→深エジ/松エジ/イチ沢/流沢


5.真っ赤な嘘/流沢

昨日はチームメイトとのパーティーがあり帰りが遅くなった。一応その旨連絡は入れておいた。もちろん流川がスマホを確認することもなく既読がつくことはなかったが。そして日付を跨いで帰った沢北を待っていたのは眠っている流川。――ではなく、苛立った様子でソファに座っている流川だった。
「遅い」
「連絡しただろ」
「知らねー」
「それはお前の責任な」
「何でもいいから抱かせろ」
「はぁ!?ちょやめろよ!おい!シャワーぐらいさせろよ!」
「どうせ汗かくし汚れるから後でいい」
さほど体格は変わらないはずがこういうときの流川の力は桁違いで、組み敷かれた沢北は抵抗を諦め身体を開いてしまった。その上、アルコールが体を巡っていたこともあり途中で事切れたのだ。遠退く意識の向こう側で流川が何か言っていたがよく聞こえなかった。

9月ともなれば朝晩はそれなりに冷え込むのだが、沢北はまとわりつく暑さで目が覚めた。背中にぴとっとくっついているのは黒猫ならぬ“ルームメイト”の流川だ。
そう、“ルームメイト”なのだ。
腰に巻き付く手を解こうと試みるが、がっしり掴まれていて離れない。
「離れんな」
「起きてんのかよ!」
「寒い」
「そこに布団あんだろ!」
もう一度抜け出そうとしたその時、沢北の尻に当たった流川の下半身の膨らみ。
「おい!」
「あんだよ?」
「今日は1on1するっつってただろ!」
「する」
「ならさっさと起きろ!」
沢北が言うのも聞かず流川は腕に力を込めて沢北を引き寄せ朝勃ちしているソレを擦り付けた。
「ふざけんなよ!」
「ふざけてねー」
沢北の腰に回っていた手がさらに下へと滑り下着の中へと侵入し沢北のモノを撫でる。慌てて口を塞ごうとした手は流川に捕らえられ甘い声が漏れる。
ぁん、っな、にすん、だよっ!」
「ちょうどいい」
噛み合わない会話に苛立ちが募る。それなのに身体が昨夜の快楽を思い出し、抵抗する気を失ってしまった。
「やめろっ、て!」
「やめねー」

結局朝から最後までしてしまった。"恋人"などではなくただの"ルームメイト"だというのに。
「いい加減にしろよ!」
「ウォーミングアップになったっす」
ちょうどいいとはそういうことだったのか?ふざけんなよ!こっちは腰もケツも痛えっつーの!
「まぁこれぐらいのハンデがなきゃお前はオレに勝てないからな」
ベッドに座ったままの流川を見下ろし片方の眉だけを器用にあげる。すると流川のピクッとこめかみが動いた。
「1on1は明日にする」
「は?」
「今日勝っても意味ねーから」
そのままベッドにごろんと転がった流川は布団を被り眠る体勢に入った。明らかに拗ねている。沢北は溜息混じりに「じゃあ今日はバスケしねーの?」と訊ねる。
「それは嫌だ」
「だよなー。オレもバスケしてー」
………でも、身体
流川は少しやりすぎたかもしれないと反省の色を見せた。
「大丈夫だって!早くコート行くぞ!」
っす」
「よーい
ドン!と沢北がスタートを切る前に掴まれた手。そこに絡まる長い指。
「流川?」
「歩く」
せっかくウォーミングアップあれをウォーミングアップと認めたくはないがしたのに何だよ。そう思いはしたがそれも悪くない。少なくともそう感じるくらいには沢北は流川のことが嫌いではなかった。
流川もまたしかり。