芹沢亀吉
2025-07-26 22:55:43
9583文字
Public 風刺
 

落選1~9

2020年11月29日~2023年4月10日にかけTwitterに投稿した暴虐な軍国主義者、楠木武が恥をかく物語の通算15、21、32、36、37、38、59、68、97話目、通称『落選』シリーズ1~9の加筆修正版をPrivatter+に投稿。


落選2

(※Twitterへの投稿は2021年1月18日)

 宮古島市長選で陸自配備容認派の現職、牛島うしじますぐるが新人に大差で敗れたとの速報が流れ、丁度ニュース番組を観ていた楠木武一等陸佐は怒りに任せTV画面に「軍人精神注入棒」を突っ込んだ。

「今畜生!何故だ!何故牛島が落選なのだ!?」

 数日後、楠木は牛島の事務所に乗り込み牛島を激しく罵った。

「このヘボ市長め!この楠木が陸自を率いてわざわざ宮古島に足を運び応援演説したのに落選しやがって!牛島貴様それでも日本男児か!」

 無論自衛隊が選挙で特定の候補を応援するのは完全な選挙違反だ。

「楠木貴様が頼んでもない応援演説に来たせいで俺は選挙違反だと叩かれるわ、クラスター発生するわと散々だ!今回の落選は貴様のせいだ!」

 抗議に逆上し新調したばかりの「軍人精神注入棒」を振るい牛島の顔面を滅多打ち、楠木が今やっていることは強盗のそれとほぼ同じ。楠木の暴行により顔面が血まみれになった牛島はぐったりして動かない。

「フン、くたばったか。この楠木に恥をかかせた上愚弄したのだから死んで当然だ。さてこの死体を早く片付けないと。」

 楠木がよそ見したその時、まだ生きていた牛島がストーブのガス管を力任せに引っこ抜いた。

「地獄に落ちろ、楠木武!」

 瞬く間にガスが部屋中に充満して蛍光灯が火花を散らし大爆発、牛島は最後の力を振り絞り楠木を道連れにしたのである。(終)