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クローズアップ:エゴイズム -アブノーマルエンド- 原案版
視点がころころ変わるでござる。ADV想定で描いたので描写不足でござる
バッググラウンドも補完不足でござる。雰囲気で読むでござる!
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「あ。ドリアお前どこ行ってたんだ?」
「一番元気だからね」
「
……
成果はなかったようだが」
「これでも夜通し歩き回ってたんだ。一旦みんなの様子を見に戻ってきたんだけど後でまた出ていくつもり。」
「テツはまだ眠ってるしハームちゃんは暫く動けそうにない」
「そう」
ドリアはこんな状況でも普段とあまり変わらない様子なのが奇妙だ。
「少し聞きたいんだけど」
「なんだよ」
「ワカはさ、ハームちゃんのことどう思ってる?」
「はあ?本当にこんな時になんなんだよ
……
」
「彼女はお前に好意を寄せているんだ」
「
…………
」
「あはは、非常時に恋愛話なんて馬鹿馬鹿しいよな。でも俺は真剣なんだ。だってもうすぐ『人間』の皆は死ぬんだろ」
「俺が好きでもそうでなくてもどうでもいいだろ」
「いいじゃん。教えてくれたって」
そう言われても、彼女と知り合ったのはこのシェルターの中だ。長い月日を過ごした訳でもない。
好きかどうかなんてはっきり言ってよくわからない。考える隙もまともになかったのだから。
俺はただシェルターの人間達が生きていけるようにと頑張る彼女に付き添っていただけで特別な気持ちは
―――
。
……
いや。恐らくない。きっと。よくわからない。今急に考えろと言われてもそれよりも大変なんだ。
「できるうちに気持ち整理した方がいいよ」
俺の少し低い背を馬鹿にするようにポンと頭を軽く叩いてハームちゃんのいる方向へとあいつは歩いて行った。
全く。一人だけ余裕のあるやつだ。
偶然なのに俺が彼女に言ったことと同じようなことまで言いやがって。
(
――
でも考える必要なんて、別にない)
必要はなかったんだ。
(はあ、それはいい。テツはまだ寝てるのかな
……
)
寝室に戻ると、まだテツは眠っていた。
いつ起きるのだろうか。
「
……
まさか」
痛みで眠れないと言っているような彼がぐっすり熟睡するはずがない。
近くで眠っていると、何度も目を覚まし呻く姿を見かけていた。
十分に睡眠がとれず食事なども遠慮してばかりだった所為で彼の顔色はとても悪かったのだが
……
。
「テツッ!!!!おい!起きろ!起きろ!!」
耳を澄ますと微かだが息遣いが聞こえた。
「ああ
……
まだ息はしてるんだな
……
良かった
……
」
「
…………
」
しかしこれ以上の応答はなく突然息絶えそうな不安だけがここにある。
恐らく彼はもう、これ以上は動けないだろう。
もし今目を覚ましてくれたとして次眠った時、終わりの合図だ。
全てが過去になっていく感覚をしっかり思い出し再度覚えていく。
出会った当初から気難しそうな雰囲気の男だったが、一番食欲旺盛だったから食事時はそのギャップが少し面白かった。
基地の食堂で、食べることに無関心な俺を叱り「しっかり食べなければ活動に必ず支障をきたす。だから、食べれる時に食べろ。余らず残さず自分のエネルギーにしろ」などと言っていた彼は今ではほとんど食さず限界を超えこの体たらくである。
「お腹、減ったなあ
……
」
電気も通らなくなった灯の元を眺めやがてゆっくり目を瞑った。
もうすぐ全てがこの視界に落ちる。ああ、でも例外な奴もいたな。あいつはどうするのだろう。
俺達の世界はここだが、もっと他の世界にもあいつみたいな例外がいるかもしれないな。
どれだけ危機的状況に陥っても楽観的な奴だし上手くやっていくんだろう
……
。
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