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クローズアップ:エゴイズム -アブノーマルエンド- 原案版
視点がころころ変わるでござる。ADV想定で描いたので描写不足でござる
バッググラウンドも補完不足でござる。雰囲気で読むでござる!
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天国はない。
待っているのは無だ。
家族など待っていない。
救いを求めるのは苦し紛れの死への言い訳に過ぎない。
だと言うのに、彼らは今それに縋るしかないのだろう。
「ハームちゃん、大丈夫?」
「もう何人も死を看取ってきたけれど
……
慣れることはないわね
……
」
「「
………………
」」
病状が深刻化して命を落とすもの。
単純に餓死するもの。
別の要因から落ちてしまうもの。
バランスを崩した途端落下するまで早く、そして柔く脆い。
体温のない少年の手を取る彼女はまた疲れた顔をしていた。
そもそも彼女はもともとただの民間人だ。
家族に守られて幸いここまで逃げてきたのだと言う。
今でこそシェルターの生存者の為に奮闘してくれているが、最初はもっと簡単に壊れていた。
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん
……
みんな
……
会いたいよ」
生に執着しているように見せかけて、彼女こそきっとあの世を望んでいる。
本当は心の弱い少女なのだ。
であれば。「幸い」と書いたが、そう表現したのは彼女だったが。違ったのかもしれない。
死にゆく彼らを見つめる瞳の奥で描く真の理想はなんなのだろう。
「おじさん達、この子を簡易霊安室へ連れて行くのを手伝って」
「ああ。わかった」
簡易霊安室は、使わなくなった部屋にただ死んでしまった人間達を並べているだけだ。
故に密封されてしまった中の腐臭は想像以上のものである。けれどそんな臭いなどもう気にかかる状況ではない。
眠る体を並べるようにそっと寝かせ、しばしの間皆で手を合わせるともう振り返らず部屋を後にした。
死と生のボーダーライン。この扉の先は死の世界だ。
生きるものとして、死を振り返れば必ずそちらの世界へ足を引っ張られてしまうだろうから。
我々は足を止めず「生」に固執し続ける。どれだけ無駄だったとしても。
「私少し食欲がないわ。夕食は新しい缶を出して分けておいてくれるかしら」
「ダメだ。君も食べないと」
「ごめんなさい
……
無駄にしてしまいそうだから
……
後でね」
「ベッドで眠った方がいい。俺が付き添う」
「うん
……
有難う」
「自然とエスコートするのずるいなあ」
「気が効かない貴様が悪いだろう」
「いやいや。どーせ俺が言っても遠慮されるから」
「?何故だ」
「え、何故って
……
。あ、わかってない?ハームちゃんってワカのこと好きなんだよ」
「そうだったのか。まあ孤独に死ぬよりはいいんじゃないか」
「付き合う前提で話してませんかー?」
「別に」
「はあ。お前と話してても面白くないし俺は散歩してくるよじゃあね」
「あ。おい。散歩ってどこへ」
「勿論シェルター内を適当にね」
「
……
ここ狭いだろ。散歩するには」
「気晴らしするもんなんてないからしょうがないだろ!」
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