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akinoshiroihana
2025-05-11 21:07:55
14727文字
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ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫03
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がっさり🎃x2+当時の短編x2
ゲッター、サーガ、リョハヤ、毎度の文字数的に名刺に収まらず。
ハロウィンが片仮名で日本に入って来た時は「ハロウィーン」だった気がするBBA
サーガ当時の火葬場は千度以下、今は千二百ぐらいまでらしいです
かつての小学校図書館でおなじみだった『ガラスのうさぎ』ネタ
後半は勝手リスペクトさせて戴いての、風邪ひき隼人のリョハヤです
xxx
やめときなそんなモン持って帰るなんてさ
全てが灰になった戦場で、パイロットスーツで降りてもぎりぎり大丈夫な地表温度な辺りまで退ってから地上に生身で降りてみる。
「ひゃあ、地獄だ」
こりゃここに芋でも放り込んだらまだまだ余裕で焼き芋ができちまう、とのいつもの陽気と怯えの混ざったような武蔵の物言いに隼人が肩を竦めこちらを見て片頬だけで笑った、地表の熱で長い前髪がぶわりと舞った。それに応えようとそちらに歩きかけて、こつり、とブーツの先に当たる違う感触がある。
なんだ?とこのあたりでもまだ十二分に熱い地面をグローブを嵌めたままの手で掘り起こして出てきたのは、熱に融けて歪んだガラスの塊だった。ああ、ガラスは学校のアルコールランプぐらいの熱で溶けちまうからな、中学の文化祭では理科部の連中がガラス管をひん曲げて簡単なキーホルダーにして売ってたっけ、と、あの性格とあのおつむの割に俺よりよっぽど学校に行けていたらしい隼人が言うのが微かに、ほんの少し羨ましいと思った。
「ガラスが溶けるってどれぐらいの温度だ?」
「んん、千三百度ってとこかな」
「へえ、じゃあさ」
それって火葬場とどっちが高いんだ?そう聞けば隼人は嫌な顔をして、骨が灰になっちまわないで残るように焼くには千度以下かね、でも本当はもうちょい行けるだろうと答えた。「じゃあここいらに逃げ遅れた人がいても骨は出ないってことか」と独り言ちて、元が何だったのか判じ物のようになったガラスのかたまりをひっくり返す俺をちらと見て、隼人が溜息をつく。
「ウサギじゃねえかな、たぶん」
玄関か居間にでも飾ってあったんだろう
寝室とか子供部屋、と、もっと無残に踏みにじられた平穏に触れたりすることをこういう時言わないあたりに隼人なりの品の良さ(みたいな何か)があるんだと気付いたのはいつ頃だったか、と思いつつ、そのウサギ(推定)をマフラーでくるむ。
「やめときなそんなモン持って帰るなんてさ
今日は万聖節(ハロウィーン)だぜ」
「ハロウィーン」
「キリスト教の盆みたいなの、死人が帰って来る日、縁起でもねえ」
「へえ」
俺はいいよ、こんな焼け野原に帰って来るよりは仏さんも寂しくないんじゃねえ?
言えば彼は切れ長の目を少し見開き、
「やだぜ、俺達三人同部屋じゃねえか」
そうとだけ言って背を向けた。だが、本気の否定ではない、呆れのような、微笑みのような気配があった
熱い風に、また隼人の黒髪が炎のように舞った
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