akinoshiroihana
2025-05-11 21:07:55
14727文字
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ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫03




隼人が風邪をひいた

「バカは風邪ひかねえんじゃ」と言ったのは体育以外学年の尻の方から数えた方が早い成績の武蔵であり、同じ台詞を言ってもいい、実は学校の成績的には隼人の上を行く(DVDBOXブックレット記載)竜馬といえば、往診の先生の「尻に注射を打つ」との台詞にびくりとし、隼人の「あとは汗かきゃ治るよ」との言葉にぎくしゃくとして、どうにも挙動がおかしくなった。九州の家が身障者の介護施設を運営していることもあり、そうしたケアや補助の手伝いも散々経験してきている筈であったのだが、たまたまかかって来た神明日香からの電話にも「安心しないで心配してください」と穏やかに対応しているあたりで早乙女博士も首を捻った。

「で、なんだいこの毒ガスみたいな匂いがして来るのは」
「お前の湯たんぽをあっため直そうとして、手っ取り早くしようとガスコンロに乗せたあとで陶製でも金属製でもなく樹脂製なのに気付いて」
「ああ火災報知器が鳴ったと思ったらそれか」
「いやそれはその前にお前のお粥を作ろうとしたら吹きこぼしちまって火が消えて、ガス漏れ探知機が反応して」
「竜馬さんは典型的な厨房に入っちゃいけない男子じゃありませんかね、8度6分」
「あ、ああ。」
赤い舌をちらりと覗かせつつ、熱のせいでうるんだ目の隼人が返した水銀体温計を受け取った彼が、そのガラス器具に残るぬくもりと濡れた感触にやはりぎくしゃくとし、おいそんな所で振るんじゃないよと言われる前に、彼は体温計の目盛りを下げるべく大きく振って、ストーブに叩きつけへし折った。

おそらく情の深い男なのだ、だからこうもおろおろもするのだろう流竜馬という男は。
だがしかし今後ジャガー号に乗っている時には絶対クシャミの一つもしないでおこう、大変な事故が起きかねない、と隼人は思った。